ベネディクト・カンバーバッチ、話題の新ドラマが開始早々に大反響!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
ベネディクト・カンバーバッチ、話題の新ドラマが開始早々に大反響!

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ベネディクト・カンバーバッチ、話題の新ドラマが開始早々に大反響!

5月12日に米ショウタイムで放送が開始されたばかりのベネディクト・カンバーバッチ主演の新ドラマ「Patrick Melrose(原題)」が、評論家や視聴者から高い評価を受けている。

5話構成シリーズの同作は、英国の小説家エドワード・セント・オービンの「パトリック・メルローズ」シリーズを基にした作品。主人公パトリック・メルローズ(ベネディクト・カンバーバッチ)が、幼少期のトラウマや薬物とアルコール中毒を乗り越えていく葛藤を描く。主人公パトリック・メルローズのキャラクターは、英国の上流階級で育った作家、エドワード・セント・オービンの人生をベースにしている。

イギリスでは、クイーンズ・イングリッシュを喋る上流階級の人々を「Posh(ポッシュ)」と表現することがある。名門ハーロー校を卒業し、 エリート家系に育ったカンバーバッチも、度々「Posh(ポッシュ)」と呼ばれることがある。

そんなカンバーバッチと、パトリック・メルローズは似通う部分があるのではないかと思いきや、本人が英ラジオ・タイムズとのインタビューで自身と役柄の相違点を語った。

「僕は皆によく”ポッシュ”だと言われるが、見た目はそうでも僕は上流階級には属していない。だからこの役のためにポッシュさに磨きをかける必要があったよ」とコメント。さらに、アルコールと薬物中毒であるパトリック・メルローズのダークな面は、自身とは大きく異なると言う。「僕はお酒をほぼ飲まなくてもとても幸せなんだ」「誕生日や、フェスティバルの週末などでたまに羽目をはずすことはあるけれど、普段はヨガや瞑想をするほうが好きなんだ」と語った。

フェミニストであることでも知られるカンバーバッチは、#metooで勢いが増すハリウッドの女性の権利や差別問題に関する働きかけにも、賛同している。同じく英ラジオ・タイムズとのインタビューで「平等な報酬と地位こそが、フェミニズムの主たる信条だ」とコメント。「(俳優たちは)自身の給料と比較して、女性がいくら支払われているのかを聞く。そして『もし女性に男性と同じ金額が支払われなければ、出演しない』と言うべきだ」とコメント。彼のような名声のある男優こそが、男女平等な労働環境を斡旋するべきだと考えているそうだ。

カンバーバッチは、自身の地位を利用してさらにフェミニズムに貢献するため「SunnyMarch」という制作会社を設立。自分とパートナーのアダム・アクランドの2名以外は全員女性で構成された会社で、女性にフォーカスしたドラマの制作をしていくそうだ。

「僕とパートナーの2名だけが男性メンバーであることは、誇りに思っています」「僕の名声で資金を集められたら、それを女性のためのプロジェクトに使うことができますからね。観客の半分は、女性なのですから!」と語った。

カンバーバッチの制作会社は、現在メーガン・ハンターの小説「The End We Start From(原題)」の映画版を製作中。環境問題が悪化した世の中を背景に、母親と子育てというテーマを女性の目線で描く作品になるそうだ。カンバーバッチは、フェミニストしての 信念を有言実行しているようだ。

LA在住/小池かおる

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