yuiが撮影現場から脱走!?『タイヨウのうた』の衝撃的なエピソードが明らかに
2006年に興行収入10.5億円のスマッシュヒットを記録し、テレビドラマ化もされた『タイヨウのうた』をハリウッドでリメイクした『ミッドナイト・サン 〜タイヨウのうた〜』(公開中)。本作の公開記念トークショーが20日、新宿ピカデリーで行われ、オリジナル版で主演を務めたyui(FLOWER FLOWER)と小泉徳弘監督が登壇した。
太陽の光に当たると命に関わるという難病・色素性乾皮症を抱え、夜にしか外出ができない17歳の少女ケイティと、怪我によって夢を諦めてしまった青年・チャーリーの最初で最後の本気の恋を描いた本作。ヒロインのケイティをディズニー・チャンネルの「シェキラ!」でブレイクしたベラ・ソーンが演じ、チャーリー役を名優アーノルド・シュワルツェネッガーの息子、パトリック・シュワルツェネッガーが演じていることでも話題を集めている。
小泉監督は「じつは何回かリメイクされるという話を聞いたことがあって、どれも実現に至らなかったので、今回もそうなるだろうと思っていました」と明かし「どうして俺に撮らせてくれなかったんだろう」と本音を漏らす。そして本作の出来栄えについては「オリジナルをすごく研究されているという気がしました。リスペクトも感じられて、歌の扱い方や映画としての構築の仕方が違っていて、何度も『なるほどな』と思う部分がありました」と太鼓判を押した。
一方で、オリジナル版で初めて演技に挑戦し、第30回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞したyuiは「なんと表現したらいいかわからないですけど、凄いなあという感じがしました」とリメイクされたことの喜びを明かし、本作とオリジナル版との違いについて小泉監督と丁寧に解説していった。
そんなyuiと小泉監督はこの日、およそ8年ぶりに再会を果たしたそうで、12年前の撮影時の思い出話に花が咲く。撮影現場で小泉と衝突してyuiが撮影所から脱走したエピソードをはじめ、打ち上げで小泉監督が号泣したエピソード、スタートの合図で小泉監督が噛んだことから、yuiが全力疾走するシーンで「速すぎる」と指摘されたエピソードまで。
小泉にとっても初監督作品となった『タイヨウのうた』は思い出深い作品のようで「大変でしたね。よくやったと思いました」と述懐。そして懐かしい話に顔をほころばせたyuiは「あの時の私があったから、いまの私があると思わせてくれる映画です」と爽やかにまとめた。
取材・文/久保田 和馬