菅野美穂、江口洋介の演技にメロメロ! 『パーマネント野ばら』

映画ニュース

菅野美穂、江口洋介の演技にメロメロ! 『パーマネント野ばら』

西原理恵子原作のコミックを映画化した『パーマネント野ばら』が5月22日に公開初日を迎え、主演の菅野美穂らキャストが吉田大八監督とともに舞台挨拶を行った。

本作は、海辺の田舎町を舞台に、恋愛に病む女性たちの姿をコミカルかつ切なく描いたラブストーリー。愛に翻弄されながらも、人を愛し続ける姿、そして強い絆で結ばれた彼女たちの友情が感動的につづられる。『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(07)の吉田大八監督の力強いタッチと、『サマーウォーズ』(09)の脚本家・奥寺佐渡子によるドラマチックな展開も魅力だ。

劇中、唯一まともな恋愛をしているように見える主人公・なおこを演じた菅野は、過激なガールズトークが展開する美容室・パーマネント野ばらで「みんなの掛け合いの中に入りたかった。なおこは本当の気持ちに蓋をしているけど、生き生きとした男性・カシマに引っ張られて、彼女自身の気持ちも表に出てくる」と映画の見どころを語った。

そんな菅野を虜にさせたカシマを演じたのは江口洋介。誠実で落ち着いたカシマを演じるにあたって、少し照れ臭さもあったという江口は、「監督から“ここは理想の男で!”と言われました。独特の世界観の中で自分のポジションを考えて演じました」と話した。菅野は「カシマはホントに素敵!現場で(小池)栄子ちゃんとカッコイイ!って話してたんです。そしたら頭の上から水が降ってきた。あの水はなんだったんだろう(笑)?」とコメント。その水って、カシマのような理想的な男は、現実にはいない! 目を覚ませっていう神様からのメッセージだったのだろうか?

また、一見地味なキャラクターだが、残念な恋愛を繰り返す、ともちゃん役を演じた池脇千鶴は「ラーメンを被ったシーンの後、シャワーを浴びたら、体からニンジンが出てきました(笑)。男運がないのってヤダなぁって素直に感じました」と、体当たりで臨んだ撮影のエピソードを話してくれた。

最後に菅野は「ハチャメチャな彼女たちは一生懸命生きていて、悲しさと優しさがある。観た後に優しい気持ちになれる映画です」と作品をアピール。誠実で理想的な恋や、暴力的な過激な恋愛、男運のない悲劇など、それぞれまったく別の恋愛を繰り広げる女性たち。彼女たちが迎える恋のクライマックスを劇場で見届けてほしい。【取材・文/鈴木菜保美】

作品情報へ

関連作品