生駒里奈も大はしゃぎ!hideの未発表音源が20年の時を経てよみがえる
X JAPANのギタリスト、hideの突然の死から20年を迎え発足した“hide 20th Memorial Project”の一環として製作されたドキュメンタリー映画『HURRY GO ROUND』の初日舞台挨拶が26日、角川シネマ新宿で開催。劇中でナビゲーターを務める矢本悠馬と、hide with Spread Beaverのメンバーでhideの共同プロデューサーでもあるI.N.A.と、メガホンをとった石川智徹監督、そしてスペシャルゲストとしてhideの大ファンであると公言している生駒里奈が登壇した。
1998年5月2日、人気絶頂の中でこの世を去ったhide。いまなお多くの人々から愛されている彼の亡くなる直前3か月間の軌跡を、生前のhideを知らない世代の俳優・矢本悠馬が辿っていく本作。X JAPANのリーダーYOSHIKIら生前のhideを知る人々の証言をはじめ、亡くなる前日に撮影された未公開映像が初公開されているなど、ファン必見の一本だ。
自身を“hide初心者”だったと明かす矢本は「偉大な人物を背負っての初ドキュメンタリー。相当なプレッシャーでした」と振り返り「hideさんという人物をよく知らないままインタビューしていく緊張感の中で、途中からhideさんのファンになって少年に戻ったような気分になりました」とはにかみながら語る。
一方で私物のhideグッズのジャージを着て登場した生駒は「乃木坂46時代に出演した『氣志團万博』のステージを観てハマりました」と、hideの音楽との出会いを明かし「作るものが新鮮で、ライブのMCでぽろっと人間味あふれる言葉を言ったりする姿に惹かれました」と魅力を語り、自身もライブのMCでhideの歩き方を真似するほど影響を受けたことを明かした。
そんな生駒は、会場に詰めかけた熱狂的なhideファンに向けて「リアルタイムでライブ行った方いらっしゃいますか?」と問いかける。所々で手が上がるのを見つけると「いいな〜!どんな感じだったんですか!?家でDVDを見ているだけでうわーってなるのに、生で見たら壊れちゃうんじゃないかと!」と大興奮。さらに隣にいるI.N.A.に「ライブDVDで観た人だ!本物だ!」と大はしゃぎで会場を沸かせた。
そんな中、I.N.A.から本作によって生まれた“奇跡”が語られる。それはインタビューに備えて、本作のタイトルにもなっているhide最後の楽曲「HURRY GO ROUND」のデモ音源を探していた時に、偶然にもI.N.A.でさえ聴いたことのなかった新たな音源「HURRY GO ROUND(hide vocal Take2)」が発見されたということだ。
「僕もびっくりしたんですよ。20年前には気付くことができなかったこの音源を完成させて、みなさんの元に届けられたらなと思いました」と明かすI.N.A.。石川監督はその音源を初めて聴いた時に「hideさんがライブしているかのような音源で、涙が出て止まらなかった」とコメントし、本作のエンディングで使用した経緯を語る。さらに6月6日(水)に発売されるhideのトリビュートアルバムに収録されることが発表されると、会場は歓喜で包まれた。
取材・文/久保田 和馬