山崎賢人「悩んでいた」と告白。原作者の「あなたで本当によかった」との言葉に胸いっぱい!

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山崎賢人「悩んでいた」と告白。原作者の「あなたで本当によかった」との言葉に胸いっぱい!

累計発行部数110万部を超える同名ベストセラー小説を映画化した『羊と鋼の森』の初日舞台挨拶が6月8日にTOHOシネマズ日比谷で開催され、山崎賢人、鈴木亮平、上白石萌音、上白石萌歌、光石研、三浦友和、橋本光二郎監督が登壇。原作者の宮下奈都から手紙が届き、撮影時に「悩んでいた」という山崎が感激の面持ちを見せた。

本作は、調律の世界に魅せられた主人公・外村(山崎)が、多くの人に支えられながら、ピアノの調律師として成長していく姿を描く人間ドラマ。

新米ピアノ調律師を演じた山崎が「悩みながら、でも楽しく、北海道で撮影をさせてもらった。初日を迎えらてうれしく思います」と挨拶すると、隣にいた鈴木が「いま賢人が、小声で『ダメだー』と言ってました」と暴露。どうやら最初の挨拶でもう少し言いたいことがあったようで、山崎が「コメント力、調律して来たのに」と苦笑いを見せると、鈴木は「調律できてた?」、山崎は「できてなかったです」と丁々発止のやり取りを見せて、会場を笑わせていた。

ステージには、初日を祝って原作者の宮下から手紙が届いた。司会が代読した手紙には「原作をとても大事に、丁寧につくってくださっていることがひしひしと伝わってきました」と感謝の言葉が書かれていた。

主演の山崎については「映画を観てびっくりしました」といい、「才能に迷う、不器用な新人調律師が一歩一歩、手探りで進んでいく姿がちゃんとそこにあった。きっと山崎賢人という俳優も、こうやって一歩ずつ恐れながら、焦りや不安を抱えながら、コツコツ歩き続けてきたのだろうと感じ、胸が熱くなりました」と感激しきり。「あなたに外村を演じていただけて本当によかったです」と最大の賛辞がつづられていた。

山崎は「うれしいです」と手紙の内容に胸がいっぱいの様子。「自分もすごく悩み、お芝居するということがよくわからなくなっている時期だった。それを外村にぶつけようと思って頑張った」と自身と役柄を重ねて演じたと告白し、「先生にそう言っていただけて本当にうれしい」と感無量の面持で、会場から大きな拍手を浴びていた。

取材・文/成田 おり枝

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