主演猫>主演俳優?待遇の差にカンニング竹山が愕然?

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主演猫>主演俳優?待遇の差にカンニング竹山が愕然?

さえないタクシードライバーと、1匹の三毛猫が生み出す心温まるドラマを描いた『ねこタクシー』(6月12日公開)。主人公の間瀬垣勤を演じるカンニング竹山は、相棒となる三毛猫“御子神(みこがみ)さん”と最初に対面した時、そのネコを疑いの目で見ていたという。

「どうせ代役がいっぱいいるんだろうな、と思ってましたね。でも、撮影が始まるとすぐにわかりました。このネコは他のネコとは違うって。大人しいし、演技もうまいし、本人が嫌がってなかったので。だから主役なんだなって。監督も御子神さんのかわいさを引き出す撮り方を常に気にしてましたね」。

撮影を重ねるごとに、御子神さんへの信頼度もどんどん上がっていったというカンニング竹山。人間とネコの違いはあれど、同じ主演を務める立場。しかしある時、その待遇の差に気付いてしまった。

「寒い日に外で撮影することが結構あったんですけど、ふと気付くと御子神さんの周りにはストーブが置いてあるのに、『オレ、ストーブないじゃん!』って(笑)。それはでも、自分の中では笑い話になってますよ。だからこそ、そんなところを見ていると、調子を崩したりしないか心配になりましたね」。

御子神さん以外にも、多くのネコが登場する本作。室井滋は、猫屋敷で暮らす“ねこババァ”役に扮している。間瀬垣もひょんなことからこの屋敷を訪れることになる。竹山はこのシーンがネコとの撮影で一番苦労したという。

「動物プロの方が20匹くらいのネコを用意してくれたんだけど、やっぱり言うことを聞かないですよね。御子神さん以外のネコになじみがなかったんで、正直怖かったです。噛まれたりもしましたし。そこで改めて、御子神さんのすごさを知りました」。

今回の演技で注目してほしいところを聞くと「御子神さんとのツーショット」と即答。主演俳優としての心構えはあったのだろうか?

「僕は役者のプロではないんで、みんなを引っ張っていかなきゃ、という気持ちはまったくなかったですね。ただ、やれることは一生懸命やってみますと。演技で分からないことはいっぱいあるし、不安にもなるけど、だからおもしろいってあるんですよね」。

御子神さんと一緒に“ねこタクシー”を始めることで、次第に何事にもポジティブに取り組めるようになっていく間瀬垣。そんな姿を見て「まだまだオレもイケるかな」と思ってくれたら嬉しいと話す。

そして最後に「正直、人生観が変わるような映画ではありませんし。仕事の途中で映画館に入って、“午後からひと仕事頑張るか”っていう気持ちになれると思います。心にほっこりくる、優しい映画ができたと思います」と締めくくってくれた。【トライワークス】

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