イーサン・ホーク、『タイタニック』に未練?
イーサン・ホークが、レオナルド・ディカプリオが演じたジャック役で『タイタニック』(97)のオーディションを受けていたことを激白! レオの行く末を見ながら、複雑な心境を口にした。
イーサンは「僕も1995年にジャック役のオーディションを受けたんだよ。世界的な大ヒットの後、レオの生活ぶりがどれだけ変わったのか、ずっと見続けてきた。あの熱狂は、ビートルズみたいな感じだったけど、出演しなくてよかったと思ったよ」とキッパリ。
タイタニック旋風で一躍スターダムにのし上がったレオ自身も、「あの映画に出るんじゃなかった」と言うのだから、負け惜しみではなく当然の反応だろう。
しかし一方でイーサンは、「正直な気持ちを言えば、自分がもしジャック役を演じていたら、僕の将来はどうなっていたのかな、って考えずにはいられないんだ。少なくても、キャリアに不安を感じなくて済んでいたっていう意味では、理想的な生活を送れていたんじゃないかって。レオはこれから一生仕事に苦労することはないだろうからね」と羨望の気持ちをtelegraph.comに語っており、自分で辞退したにもかかわらず、未練タップリという口ぶりだ。
イーサンのキャリアを見てみると、個性的な実力派俳優として、子役とティーンエイジャー時代にはキャリアの成功を収めているものの、元妻ユマ・サーマンとの出会いとなった『ガタカ』(97)から『トレーニング デイ』(01)をピークに、ヒット作に恵まれていない。好きな作品をじっくり、というイーサンのスタンスと、今置かれている映画産業の厳しい現状、そして3人の子供と妻を養っていく立場にあることを考えると、なかなか厳しい現状がうかがえる。
確かにブレイク作品を出すことは、ハリウッドで生き残る鉄則。しかし、レオが現在次々に巨匠とタッグを組み、ヒット作に恵まれているのは、“タイタニック力”ではなく、レオの実力も大いに関係しているはずだ。【NY在住/JUNKO】