ロシアの刑務所で元囚人にリサーチ!『アイアンマン2』ミッキー・ローク入魂の役作り

インタビュー

ロシアの刑務所で元囚人にリサーチ!『アイアンマン2』ミッキー・ローク入魂の役作り

週末3日間の興行収入で前作を上回る3億4000万円を上げ、興行ランキングで初登場2位をマークした人気アクション映画第2弾『アイアンマン2』。本作で熱い視線が注がれているのが、ミッキー・ローク扮する悪役ウィップラッシュだ。アイアンマンの強敵ウィップラッシュは15年間刑務所に服役していたロシアの物理学者という設定で、ミッキーは役作りでハードなトレーニングをこなし、なんとロシアの刑務所へも足を運んだという。

アイアンマンの強敵ウィップラッシュは、刺青入りの身体に鋼鉄のスーツをまとい、一撃で金属を真っ二つにする武器“エレクトリック・デス・ウィップ”を手に戦う。そんな威圧感たっぷりの彼が、モナコのサーキットに現れるシーンはゾクゾクするほどエキサイティングだ。このスーツはなんと20kg以上の重さだったという。

「初めてスーツをつけた日、10ヤード(約9m)ほど歩いただけでハーハー息を切らしていたよ。あのスーツは45ポンド(約20kg)以上あって、その上から両腕に装置をつける。だからトレーナーと一緒にスポーツ用品店へ出かけ、1着20ポンド(約9kg)ある重量ベストを2枚買った。それから2カ月ほど、ベストを着用して傾斜をつけたランニングマシーンでトレーニングをしたよ」。

さらに驚かされたのは、ミッキーが役作りのためにロシアの刑務所へ足を運んだことだ。「このキャラクターが長い年月をどこで過ごしたか知る必要があったし、この場合は、それがロシアの刑務所だった。2〜3週間向こうへ出かけ、モスクワの刑務所へ行き、12年間の刑期を終えたばかりの人に会ったんだ」。

そこで彼が興味を引かれたのは、彼らの刺青だった。「彼らの刺青の意味や重要性に興味を持ったんだ。アメリカで目にする刺青とは違ったものだったから。多くの刺青には隠れた意味がある。中でもオレがとても惹かれたのは、昔のロシアの帆船“スクーナー”のデザインだった。男が腹にその刺青を入れていて、その下にロシア語で、“ブロンドと酒瓶と船をよこせ、そうすれば俺は航海に出る”と書かれていた。オレはそんな人生観を組み入れようとしたんだ」。

元囚人に会ってリサーチしたなんて、すごい度胸だ。しかも、そこでのリサーチを楽しんだというミッキー。「それは独自の文化だし、人々と会って楽しかった。彼らは刑務所ではとても丁寧に接してくれたし、看守たちもオレに時間を割いてくれた。そこで、演じるウィップラッシュというキャラクターが20年間どういう状態で過ごしていたのかを見ることは、とても興味深かったよ」。

う〜ん、ミッキー、かっこ良すぎる! 『レスラー』(08)で華麗なる復活を遂げ、アカデミー賞にもノミネートされたミッキー。役者として円熟期に入った彼だが、誰よりも熱い役者スピリットには惚れ惚れする。『アイアンマン2』でのミッキーの闘魂の演技を見逃すな!【Movie Walker】

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