愛犬家必見?ハリソン・フォードが『インディ5』に代わって“犬”の映画に出演交渉中
ハリソン・フォードが、1903年に出版されたジャック・ロンドン著の小説「野生の呼び声」の映画版『Call of the Wild(原題)』の出演にむけて、現在交渉段階だと米バラエティが報じた。
同作は、暖かいカリフォルニアで暮らしていた飼い犬の“バック”が誘拐された後売り払われ、カナダのユーコン準州クロンダイク地方でそり犬として働き始めるという物語。バックは自然のなかで生き残りをかけることで、野生の本能を徐々に取り戻していくのだ。ハリソンは、バックの最後の飼い主であるジャック・ソーントン役で出演を考慮中だそう。
フォードは、まもなく「インディ・ジョーンズ」の5作目の撮影を開始する予定だったが、脚本の書き直し作業のため同作の北米公開は2021年夏に延期されたばかりだ。それもあり、合間を縫って本作の出演をすることを検討しているのだろう。
「野生の呼び声」は、サイレント時代から現在に至るまで幾度も映像化されており、35年の映画『野性の叫び』ではクラーク・ゲーブルが、 72年の同題の映画ではチャールストン・ヘストンがジャック・ソーントン役を演じた。今回の最新作は20世紀フォックス製作で、 監督は『リロ・アンド・スティッチ』(02)や『ヒックとドラゴン』(10)で有名なクリス・サンダース。脚本は『LOGAN/ローガン』(17)を手がけたマイケル・グリーンが執筆する。
本作は17年に20世紀フォックスに買収された視覚効果の制作会社TechnopropsがCGを駆使して作りあげる実写作品となる。Technopropsは、スピルバーグの『A.I.』(01)や『アバター』(09) にも携わったVFX界屈指の人物、グレン・デリーが創始した会社で、自然や犬をテーマにした作品を、現代版ではどのように最新技術を使い描くのかに注目したい。
『Call of the Wild』は、19年のクリスマス時期に北米公開予定だ。
LA在住/小池かおる