二宮和也「男女逆転『大奥』はジャニーズ事務所みたいで違和感なし」
男と女を逆転させ、1人の女将軍に3000人の美しい男たちが仕えるという前代未聞の映画『大奥』(10月1日公開)のクランクアップ会見が、7月5日に六本木グランドハイアット東京で開催。二宮和也、柴咲コウ、堀北真希、大倉忠義、中村蒼、玉木宏、和久井映見、阿部サダヲ、金子文紀監督、プロデューサーの荒木美也子、磯山晶が登壇し、男女逆転の「大奥」について語った。
原作は、2009年度手塚治虫文化賞大賞を受賞した、よしながふみの同名人気コミック。謎の疫病により男の人口が激減し、全ての重要な仕事を女が占め、男が体を売るという男の園となった「大奥」を舞台に、野望、悲哀、嫉妬、策略、愛の濃厚なドラマが繰り広げられる。磯山プロデューサーは「世界遺産でロケをしましたが、背景の国宝がかすむほどの国宝クラスの方々が演技を繰り広げています」と興奮気味にオールスターキャストによる本作をアピール。
武士道を追い求める青年・水野祐之進役の二宮和也は、男女逆転の大奥という設定にあまり違和感を感じなかったようだ。「ただ、ひれ伏すのみ。実際こんなに強い女性がいたら、男は何も言えないんだろうなと。そもそもジャニーズ事務所が、男女逆転の大奥みたいなもの。嵐は(将軍にお目見えできる)“御中臈(おちゅうろう)”みたいな感じだから、すんなりと置き換えられました」。
また、中村蒼扮する垣添と、男同士のキスシーンをやった感想については、「非常に柔らかくて温かだなと思いました。僕、される側ってすごく多いんですが、する側ってのがなくて。僕はもう27歳のおじさんだし、若手にぐいぐい行くのが申し訳なくて、毎度謝ってました」。すると中村も「僕もいい感じで」と照れながらコメント。「僕は正直、男性の方とお芝居の中でのキスシーンは2回目だったので、ちょっとは慣れたものでした(笑)」。
徳川吉宗役の柴咲は、3000人の男たちを従えた感想についてこう答えた。「単純に緊張しましたが、どこか振り切れてて、小さい自分を見せずに隠してお芝居ができたと思います。また、本来なら女性の方たちがきれいな着物を着て囲んでいるのですが、今回は男性陣ということで、もう少しむさくるしいのかなって思っていましたが、皆さんきれいな顔立ちの方々ばかりなので、すごく爽やかでした」。
最後に二宮が「素晴らしいスタッフの方々や出演陣と、素晴らしい内容のものをやらせていただきました」と自信をもって『大奥』をアピール。確かにこれだけの豪華な布陣、絢爛豪華なセット、斬新な物語による本作が、面白いものに仕上がらないわけがない。センセーショナルな男女逆転『大奥』、早く大きなスクリーンで観てみたくなった。【Movie Walker/山崎伸子】