ヒトラーと強制収容所の実態を描いたドキュメンタリーが連続公開
終戦から65年が経とうとしている今、『我が闘争』(8月14日公開)、『続・我が闘争 勝者と敗者』(8月21日公開)という、ナチス・ドイツの実態に迫ったドキュメンタリーが2部作連続で公開されることになった。
『我が闘争』(60)は、ヒトラーの少年時代からナチス総統、敗戦までの記録を多くの写真やフィルムで再構成した、ナチスによるユダヤ人迫害の事実を中心に描く反戦ドキュメンタリー。本編中には、ナチスがゲシュタポの反ユダヤ教育用に撮影しながらも、あまりの残忍さゆえに公開当時まで陽の目をみることがなかった数々の衝撃的な映像が使われている。
また、その続編である『続・我が闘争 勝者と敗者』(61)は、戦後のニュルンベルク国際裁判で裁かれたナチス指導者たちの恐るべき罪業を追及している。しかもこの映画の60%以上は、当時初公開だったフィルムによるものであり、特にアウシュヴィッツなどの強制収容所における大量虐殺の記録などは見る者の眼を覆わしめる。
1945年、ヒトラーの第3帝国はもろくも崩れ去り、約3000万もの尊い人命が失われた人類史上最大の惨事・第2次世界大戦は終わりを迎えた。しかし、それから65年経った今でも、世界では各地で紛争や内戦、テロ等が依然として絶えない。そして、それらの戦争は世界大戦に発展しかねない危険性も秘めている。同じ過ちを繰り返さないためにも、今こそこれらの作品を見て、平和のあり方を見つめ直してもらいたい。【トライワークス】
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