岩井俊二監督×松たか子、20年ぶり最新作に広瀬すず、神木隆之介、福山雅治、庵野秀明が集結
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(95)をはじめ、数々の名作を世に送り出してきた日本を代表する映像作家・岩井俊二が『リップヴァンウィンクルの花嫁』(16)以来の監督作となるオリジナルラブストーリー『Last Letter』を製作することが決定。このたび本作に参加する超豪華キャスト&スタッフが発表された。
本作は夏の宮城を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まった二つの世代の男女の恋愛と、それぞれの心の再生と成長を描く物語。20年以上のキャリアの中で、その時代その時代を切り取りながら様々な愛の形を表現し、熱狂的なファンを生み出してきた岩井。本作では自身の原体験を詰め込んだ集大成として、初めて故郷の宮城を舞台に選んだ。
夫と子ども2人と4人暮らしの主人公・岸辺野裕里は、姉・未咲の葬儀で姪の鮎美と久しぶりに再会。その後、未咲の死を伝えるために参加した同窓会で、未咲と間違われたまま初恋の相手・乙坂鏡史郎と再会した裕里は心躍らせながら鏡史郎に手紙を送るも、夫に知られないようにと住所を載せずにいた。一方で、卒業アルバムをたよりに未咲の実家に手紙を送る鏡史郎。その手紙を受け取ったのは、未咲の娘である鮎美だった。
名作として名高い岩井の代表作『Love Letter』(95)を彷彿させるような時間を超えたラブストーリーに、近年の日本映画界でも類を見ないほど超豪華なキャストが集結。主人公・裕里を演じるのは『四月物語』(98)以来20年ぶりの岩井作品への出演となる松たか子。未咲の娘・鮎美役と、未咲の高校時代を一人二役で挑むのは広瀬すず。そしてひょんなことから裕里と文通を始める鏡史郎役には岩井の熱烈なオファーにより福山雅治が、その高校時代を神木隆之介が演じる。
松以外の3人は岩井作品に初出演。松と福山は97年に放送されたフジテレビ系のドラマ「ひとつ屋根の下2」以来の共演となり、広瀬と神木は15年に放送された日本テレビ系ドラマ「学校のカイダン」以来の共演。また、広瀬と福山は昨年公開された是枝裕和監督の『三度目の殺人』(17)で共演している。
他にも岩井が発掘してきた新人の森七菜が裕里の娘役と裕里の高校時代役の一人二役に挑戦し、裕里の夫役に『シン・ゴジラ』(16)や、2020年に公開されることが発表され大きな話題を集めている『シン・エヴァンゲリオン劇場版:II』の庵野秀明が出演。過去に自身の監督作『式日』(00)で岩井を主演に迎えた庵野が、今度は俳優として岩井と再タッグを組むことにも注目だ。
また、音楽を担当するのは『スワロウテイル』(96)や『リリイ・シュシュのすべて』(01)など、岩井作品ではおなじみの小林武史。また、企画・プロデュースを務めるのは『君の名は。』(16)の川村元気。まさに日本映画界最高のスタッフ・キャストが集結した本作。2019年の公開がとにかく待ち遠しい!