宮崎あおい、母の目線で『カラフル』の原作を「子供に読んでほしい」

映画ニュース

宮崎あおい、母の目線で『カラフル』の原作を「子供に読んでほしい」

「クレヨンしんちゃん」シリーズや、『河童のクゥと夏休み』(07)の原恵一監督が、直木賞作家・森絵都の同名小説をアニメ映画化した『カラフル』(8月21日公開)の完成披露試写会が、東京都市大学・等々力中学校体育館で開催。参加した中学生たちが試写を見終わった後、サプライズで登壇した冨澤風斗、宮崎あおい、南明奈ら豪華声優陣と原監督に大興奮!

自殺してしまった中学3年生の主人公・小林真と友人、家族を通して、生きていくことの勇気をポジティブに伝える感動作『カラフル』。主人公・小林真役の冨澤風斗は原監督のお気に入りで、『河童のクゥと夏休み』のクゥ役に続き、本作でも主人公の声を担当した。「小林くんと僕は合ってるところがなかなかなくて。僕は友達にブスとか言わないし、大変でした」と苦労した点を語った。

クラスメイトの佐野唱子役を演じた宮崎あおいは、「かわいい〜」という歓声が上がる中、こう挨拶した。「みなさんにはいろんな可能性があって、中学生活はとても大事です。お父さん、お母さんに感謝し、自分ができることがたくさんあると感じて、素敵な大人になってもらいたいです」と笑顔で語った。また、原作が大好きだという宮崎は、「私がお母さんになったら、自分の子供にも読んでほしいなと思っていた本です」と、思い入れの強さを語った。

真の憧れの女の子・桑原ひろか役には南明奈。モテモテの役どころだが、「私もひろかと同じ適当なところは近かったですが、まったくモテませんでした。モテ期は幼稚園の年長さんで、それ以来ないですね」と苦笑い。

真の母親役で声優に初挑戦した麻生久美子は、原恵一の大ファンだったという。「以前、映画祭で監督にお会いした時、テンションが高くなり、どうやら私、『犬の役でもいいからやりたいです』と言ったらしくて(笑)。覚えてないのですが、それぐらい、しんちゃんや河童のクゥとか、大好きでした!」。

原監督は、中学生に対してこんな熱いメッセージを送った。「みんなが普通にできることが自分にはできないという悩みってあると思うけど、社会に出ればむしろ人と違うことが求められる。だから、人と違っていいと思う。悩むのではなく、自分だけが持ってる色だったりを大切にして育っていってください」。

最後に、映画にちなんで“カラフル”な風船を持った生徒たちとフォトセッションを行い、その後、膨らませた風船をみんなで一斉に飛ばしてイベントは終了。声優陣や監督は、中学生たちの高揚した反応を見て、ご満悦の様子だった。【Movie Walker/山崎伸子】

作品情報へ

関連作品

  • カラフル

    3.0
    5
    直木賞作家、森絵都のベストセラー小説を原恵一監督がアニメ映画化
    U-NEXT Hulu