エロくて強くてくだらない!マッチョ男とスレンダー美女が“合体”したまま戦う『クライング フリー セックス』ってなに?
いまや“Hentai”などの日本生まれのアダルト用語が、海外のポルノサイトでも当たり前のように使われており、世界有数のポルノ大国としても知られる日本。そんな“黄金の国”ならでは(?)の、世界中の好色家を熱狂させる(かもしれない)エッチでシュールな短編映画が誕生した!
その名も、『クライング フリー セックス』(9月8日公開) 。秘密組織に潜入した工作員のコブラとナオミの共闘を描いたエロティック・アクション・コメディだ。内容はと言えば…ある任務の日、ナオミから「任務遂行の前にセックスしないと指が震えて引き金が引けない…」と迫られたコブラは、うっかり彼女と合体。相性が良かったのかついつい盛り上がっていると、なんとナオミの性器からコブラの性器が抜けなくなり、あらま、さ~大変。2人は、次から次へと迫り来る敵と“つながったまま”の状態で戦うハメになってしまう…!というもの。
敵に押し入られた部屋を脱出するため、合体したまま窓ガラスを突き破って外へ豪快にダイブし、その(またがった)ままトコトコ歩きながら敵の弾丸を避けていく2人。下半身を通じて一つになりながら、必死に敵から逃げようとする様子は、かなりシュールだ。特に見応えがあるのが、2人が協力し合いながら敵を次々と仕留めていくシーン。敵の集団に追い詰められた2人が、合体しているからこそできる方法で敵に立ち向かっていったと思えば、戦いの振動のはずみで気持ちよくなってしまったりと、エロとアクションと笑いが三位一体となったまさにエンタメ作なのだ。
さらに観るものに妙な感動まで与え、カーチェイスやラスボスとのバトルで大笑いしていたのに、いつの間にかつながった状態で戦うコブラとナオミを応援している自分に気づくことだろう。
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭常連の岩崎友彦監督がメガホンを取り、オランダや韓国などの国際映画祭でも高い評価を集めている本作。『カメラを止めるな!』で話題の上田慎一郎監督も「なんてくだらないんだ!と、多幸感でいっぱいになった」と最大の賞賛を贈っている。
むせ返るようなエロと、くだらない笑い、そして最後には妙な感動を呼び起こさせる、まさに“怪作”と呼びたくなる『クライング フリー セックス』。15分間にわたり波のように連続して押し寄せる未体験の映像を、ぜひスクリーンでチェックしてみてほしい!
文/トライワークス