『カメラを止めるな!』が止まらない!100万人突破記念で「120万人突破」を発表
わずか2館で上映がスタートし、SNSや口コミで話題が拡がりたちまち全国へ拡大上映。2018年の映画界を象徴する“社会現象”を巻き起こしている『カメラを止めるな!』(公開中)の観客動員100万人突破を記念した「“ポン”・デ・ミリオン100万人動員アツアツ舞台挨拶」が6日、TOHOシネマズ日比谷で開催。キャスト・スタッフ総勢22名が登壇した。
この日登壇したのは上田慎一郎監督を筆頭に、キャスト陣からは濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、長屋和彰、細井学、市原洋、山崎俊太郎、大沢真一郎、竹原芳子、浅森咲希奈、吉田美紀、山口友和、藤村拓矢、眼鏡太郎、曽我真臣、佐渡未来、イワゴウサトシ、高橋恭子、生見司織。そして劇中の音楽を担当した鈴木伸宏と主題歌を歌う山本真由美。
本作で一躍“無名の新人監督”から時の人となった上田監督は「公開から76日目。初日が大昔のように感じて、永遠のような2か月半でした」と感慨深げに振り返る。そして「去年の夏からずっと走ってくれたスタッフ・キャストのみんなと、この映画を自分の映画のように応援してくれた観客の皆さんが僕の自慢です」と笑みを浮かべ「100万人突破の舞台挨拶ですけど、今日で120万人を突破したみたいです!」とコメント。会場から拍手喝采が巻き起こった。
そして登壇者たちは限られた時間の中でひとりひとり順番に挨拶。会場に詰めかけた熱狂的なファンから掛け声が上がるなど、本作に出演するまでまったくの無名だったとは思えないほどの人気の高さをうかがわせた。
会場に“日暮シャツ”を着用している人が多数いることに喜びの表情を浮かべる濱津に、劇中でヒロインを演じた秋山ゆずきが欠席なのをいいことにヒロインと自称する茶目っ気たっぷりな挨拶で会場を沸かせた真魚。そして「ポンッ!」でおなじみのしゅはまが、本作が日本アカデミー賞の選考対象作品になったことに喜びを爆発させると、大沢は「なにか賞とったらうれしいね」と一列に並んだ仲間たちを見渡した。
全員がコメントを終えると、再び上田監督がマイクを取り「僕たちスタッフ・キャストで作った作品だけど、育ててくれたのはここにいる皆さま。こんなに熱い親がいっぱいいる映画はほかにないと思います」と全国の“感染者”たちに感謝を述べた。
本作は週末動員ランキングで並み居る大作映画と善戦を繰り広げ、3週連続でベストテン入り。9月6日現在の上映館数は全国149館。今後の上映予定も含めた累計上映館数は269館にものぼるとのことで、この勢いがどこまで続くのか、ますます目が離せない。
取材・文/久保田 和馬