松田龍平が“松田初段”に!「僕に挑戦したい人がいれば、受けて立ちます」

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松田龍平が“松田初段”に!「僕に挑戦したい人がいれば、受けて立ちます」

近年、大きな注目を集める将棋界で、実際にあった奇跡のサクセスストーリーを描き出した『泣き虫しょったんの奇跡』(公開中)の公開記念舞台挨拶が8日、TOHOシネマズシャンテで開催。主演の松田龍平を筆頭に、永山絢斗、渋川清彦、新井浩文、松たか子、窪塚愛流、豊田利晃監督、そして本作の原作者でもある“しょったん”こと瀬川晶司五段が登壇した。

日本将棋連盟のプロ棋士養成機関である「奨励会」に所属するも、鉄の掟によって夢を絶たれてしまった“しょったん”が、周囲の人々の支えられながらアマチュアからプロを目指していく本作。『青い春』(01)でコンビを組んだ松田と豊田監督が4度目のタッグを組んだことでも話題を集めている。

主人公“しょったん”を演じた松田は「無事公開され、みなさんに届けることができて、ただただ嬉しいです」と明るい表情を浮かべ「感極まってます」と述懐。そして撮影時の雰囲気について「待ち時間にはみんなで将棋指していたよね。ひと時たりとも将棋を忘れてなかった」と、真剣に本作と向き合ったことをうかがわせた。

一方、オーディションを勝ち進み、本作でスクリーンデビューを飾った窪塚愛流は、俳優・窪塚洋介の長男。「生まれて初めての映画の撮影だったので、うまく演技ができるか不安でしたが、自分なりに精一杯やろうと思いました」と緊張の面持ちで述べると、豊田監督からは「初めてだけど堂々としていた。撮影を進めるうちに映画に慣れていった」と太鼓判。

さらに監督が「天気の都合で撮影の順番が変わり、1か月くらい経って戻ってきたら身長が伸びていた」と窪塚の外見の成長についてのエピソードを語ると、瀬川五段も「今日1年ぶりに会ったんですけど、また背が伸びてて育ち盛りだな、と思いました」と驚きの様子。そんな窪塚は、初出演作となった本作を観た感想を訊かれると「自分ってすごいんだなって思いました」と自信たっぷりの笑顔。早くも父親譲りの大物感をただよわせた。

また、本作の主演を通じて将棋文化の普及に寄与したこと、真摯に将棋の作法に取り組んだことや短期間に格段の上達を遂げたということから、松田に初段の免状が贈呈されることが発表された。公益法人日本将棋連盟常務理事である森下卓九段が登壇し、羽生善治竜王らの署名が書かれた免状が手渡されると、会場からは感嘆の声があがった。初段になった松田はこの日1番の笑顔を見せると「松田初段です。僕に挑戦したい人がいれば、受けて立ちますんで」とすっかり得意げな様子で会場を沸かせた。

取材・文/久保田 和馬

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