平手友梨奈の持つ素質を共演者&原作者が大絶賛!『響』がついに公開
「マンガ大賞2017」大賞に輝いた柳本光晴の「響〜小説家になる方法〜」を、『君の膵臓をたべたい』(17)の月川翔監督が実写映画化した『響-HIBIKI-』の公開初日舞台挨拶が14日、TOHOシネマズ日比谷にて開催され、映画初出演にして初主演の大役を務めた平手友梨奈を筆頭に、北川景子、アヤカ・ウィルソン、高嶋政伸、北村有起哉、板垣瑞生、月川監督が登壇。劇中さながら、平手の持つ圧倒的なポテンシャルの高さが、全員の心を突き動かし作品が完成したことをうかがわせる舞台挨拶となった。
作品のタイトルにちなみ「最近心に響いたこと」についてトークを進めていく登壇者たち。本作で大御所作家の鬼島を演じた北村は「平手くんが扮する響と対峙するシーンで、僕はまだ役作りに迷っているところがあった」と、撮影時のエピソードを振り返る。そして目の前で繰り広げられる平手の演技に「僕が今までのキャリアで作った引き出しが通用しないと思った。あれだけ堂々とやられると、打つ手なし。役者として原点回帰させてもらった」と脱帽。
また、響が入部した文芸部の部長・祖父江凛夏を演じたアヤカは「最後のエンドロールに流れた響の歌声に鳥肌が立った」と、公開初日と同時に情報が解禁された主題歌で平手のソロ曲「角を曲がる」が強く心に響いたことを明かす。すると月川監督は「主題歌をつけるか悩んでいたが、もっと上を目指したいと思った」と語り「僕の心に曲が響いたので、主題歌に使わせてもらいました」と強い自信を覗かせた。
そして原作者の柳本からサプライズでメッセージが寄せられ「『響』という作品はタイトル通り、響という女の子を見せたいと思ってはじめました。映画はもちろん原作と違う部分もありますが、根底にある響を見せたいというコンセプトは変わってないと思いました。平手さんが演じる響は本当にカッコよく、可愛かった。平手さんの響は、本当に響でした」と原作者から直々にお墨付きをもらった平手。
「まさかお手紙が届いていると思わなかったので嬉しいです」と驚きを隠しきれない様子の平手は「本当かな?って思っちゃうんですけど」と喜びの表情。そんな平手に対して「クランクインした時から表現力のある、クリエイティブな精神を持ってる人だと思っていたから、型にはめ込みすぎることなく自由にやってもらったら良い響になると思っていた」と明かす北川。
さらに「撮影初日から私には輝いていてスパークしているように見えた。ずっと早くお見せしたいと思っていた」と、女優の先輩として見守りつづけてきた平手の初主演作がついに公開初日を迎えた喜びに感極まり、涙を必死で堪える北川。会場からは温かな拍手が贈られた。
取材・文/久保田 和馬