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ジョージ・クルーニーがヤギを相手に実験するのはなぜ?

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ジョージ・クルーニーがヤギを相手に実験するのはなぜ?

千原ジュニアが日本語タイトルをつけたことでも話題を集めている『ヤギと男と男と壁と』(8月14日公開)は、その昔、アメリカ軍内部に実在したという超能力部隊のエピソードをベースにした、ちょっとおバカなコメディ。

超能力部隊の隊員たちは、予知能力や透視力なんてものから、壁をすり抜けたりという、まさかの力を発揮するのだが、その中でもジョージ・クルーニー扮するリンは、なんと念じるだけでヤギを殺せてしまう力の持ち主だ。ところで、なぜリンはヤギを使って実験を行なうのか。その理由はご存知だろうか?

正解はなんと、ヤギと人間の体の構造がそっくりだから! いくら実験とはいえ、人間を相手にはできないから、ヤギでその力を証明してみせるのだ。科学的な考察はこの場では控えておくが「ヤギの乳と人間の母乳の、人体への浸透率は非常に近い」といった具合に様々なデータも出ているので、詳しく調べたい人は是非独自に調査していただきたい。

また、この実験は当初、ヤギではなく犬を対象に行なわれていた。しかし、犬だと実験中に暴れ回るため、新しい犬を用意するたびに銃で足を撃ち、動けないようにしなければならなかった。だが、いかに軍人とはいえ、犬を撃つことにはためらいがあったようで、前述の体の構造の件も含めて、もともと大人しいヤギを用いるようになったという。

ちなみにヤギは、山岳地帯や砂漠などの過酷な環境でも、わずかな食料があれば生きていける、非常に生存能力の高い動物としても知られている。敵国に見つからないよう隔離された地下施設でも、容易に繁殖できるヤギは、まさに実験生物として最適だったと言える。事実、本作の原作本「実録・アメリカ超能力部隊」(ジョン・ロンスン著)にも「動物愛護団体(PETA)によれば、アメリカ軍が密かに行っている実験の犠牲となった推定100万匹ほどの動物の中で、ヤギは歴史的に類を見ないほどのパーセンテージを占めている」という著述がある。

劇中では重要な役割を担っているヤギだが、くれぐれも本作を観たからといって、ヤギを相手に変な実験はしないようにね!【トライワークス】

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