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岡田准一、モントリオール受賞に喜び!木村大作監督は「師であり、親でもある」

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岡田准一、モントリオール受賞に喜び!木村大作監督は「師であり、親でもある」

キャメラマンとしてだけでなく映画監督としても活躍する日本映画界の巨匠・木村大作の監督3作目となる『散り椿』(9月28日公開)のシニア夫婦試写会が9月19日に有楽町 朝日ホールで開催され、岡田准一、西島秀俊、木村監督が登壇。本作が第42回モントリオール世界映画祭で最高賞のグランプリに次ぐ審査員特別賞を受賞し、岡田が「“木村大作伝説”をつくる力になれたら本当にうれしい」と喜びを語った。

葉室麟の同名小説を映画化した本作。藩を追放されてしまった男が、妻の最期の願いを胸に、藩の不正や権力に立ち向かっていく姿を描く。この日は、映画人生“60周年”を迎えた木村監督最新作の完成を記念し、“60歳”以上の夫婦を対象とした試写会が行われた。

会場からの質問にも答えたが、「監督はどんな存在?」と聞かれると、岡田は「親みたいな感じではある」と告白。「大作さんは伝説の方だし、大先輩。その大作さんが気にかけてくれて『一緒にやろう』と言ってくださったので、パートナーになれるようにというのもある。師であり、親でもあり、一番の理解者になれたらいいなと。戦えたらいいなと思っていた」と共に歩んできた木村監督への特別な想いを明かす。

岡田が「もし(木村監督が)お父さんだったら、すごい難しい人だろうな」と想像するひと幕もあり、これには会場も大爆笑。木村監督が斬られ役として出演もしており、そのシーンは岡田がカメラを担当しているそう。岡田は「(木村監督が)『俺が死ぬところを撮れ』と言うんです。それって、いろいろなことを考える言葉だった。そういうロマンチックなことを言ってくださる方」と撮影秘話を話すと、会場からもどよめきが起こっていた。

カナダで開催されていた、第42回モントリオール世界映画祭で最高賞のグランプリに次ぐ審査員特別賞を受賞した本作。ステージで賞状がお披露目され、岡田は「僕たちは大作さんの力になれることを目指して、この映画に参加させていただいている。大作さんが世界で評価され、“木村大作伝説”をつくる力になれたら本当にうれしい」としみじみ。木村監督は「どうせなら金にしたかった。次の機会があったら、金をねらいたい!」と意気込み、会場から大きな拍手を浴びていた。

取材・文/成田 おり枝

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