ジュリア・ロバーツ初来日!女優業と子育ての両立の秘訣を語る
ジュリア・ロバーツが主演作『食べて、祈って、恋をして』(9月17日公開)を引っさげて初来日。プロデューサーのデデ・ガードナーと共に、8月18日、六本木のザ・リッツ・カールトン東京で来日記者会見を行った。登場したジュリアのビッグスマイルに、会場のマスコミ陣は釘付けとなった。
女性作家エリザベス・ギルバートの自伝的小説を映画化した本作は、人生のターニングポイントを迎えたジュリア扮するエリザベスが、イタリア、インド、バリへと自分探しの旅に出る物語だ。本当の自分のあるべき姿を追い求めるヒロイン像は、人生を力強く闊歩していく勇気を与えてくれそう。
ジュリアは今回の初来日について、「幸運だと思うわ。巡り合わせね。東京へ来て、素敵な方々とお会いできたから」と笑顔で語った。
本作への出演をきっかけに、ヒンズー教徒に改宗したと報じられたジュリアだが、そのことを尋ねられるとクールにコメントを返す。「頭のいいライターさんが、凝縮した形でとったメモが、ツイッターなどインターネットを通してあっという間に広がってしまったの。でも、急にヒンズー教の影響を受けたわけじゃなく、長い間勉強してきたのよ。こんなことなら、お母さんから22年前に言われたアトバイスを聞いておけばよかったわ。それは『俳優は演技さえしていればいい。宗教や政治の話をするな』という内容よ(苦笑)」。
本作でヒロインは旅先で自分を変えていくが、ジュリアは「自分を変えたいと思うことは何もないわ。今のままで十分よ」ときっぱり語る。「リップを塗ったり、整形したりと、人工的に外見を変化させることには、賛成しないわ。自分の中にある物を見つめ直して掘り下げ、何が一番自分に充足感を与えてくれるか、自分の内面を変えていくことが大切ね」。美の秘訣については「ハッピーであること」と答えた。
また、現在3人の子供の母でもあるジュリアは、女優業との両立については「色々とサポートや手助けは必要よ。他のお母さんと同じように、完璧にこなせる日もあれば、そうでない日もあるわ。ベストを尽くす。それしかないと思うわ」と語った。
さらに長年トップ女優としての地位にいる秘訣については「秘密よ。教えられないわ。組合から追い出されてしまうから(笑)」とおちゃめに答えた後でこうコメント。「女優をやってることが大好きだから。家にいても幸せだけど、大作に出ていろんな国で仕事をすることも楽しいの。クリエイティブな環境で演技をすることを愛してるわ。好きなことをやることが、人生に喜びをもたらせてくれるから」。公私共々絶好調なジュリアらしい発言である。
初来日して、日本のファンたちのハートを射止めたジュリア・ロバーツ。素顔の彼女もチャーミングだが、ジュリアが演じた今を生きるヒロイン、エリザベスもきっと多くの人々を魅了するはずだ。是非、生き生きとした女性の輝きをスクリーンから感じ取ってもらいたい。【Movie Walker/山崎伸子】