千眼美子の声優スキルを監督&プロデューサーが称賛!「このギャップがいい」

イベント

千眼美子の声優スキルを監督&プロデューサーが称賛!「このギャップがいい」

地球文明のはじまりをテーマを圧倒的なスケールと映像美で作り出し、日米同時公開されたことでも話題を集めているアニメーション映画『宇宙の法-黎明編-』の公開記念舞台挨拶が13日、シネマート新宿で開催。本作で宇宙最強の女帝レプタリアン・ザムザの声を担当した千眼美子と、メガホンをとった今掛勇監督、松本弘司プロデューサーが登壇した。

15年に公開された『UFO学園の秘密』の3年後の世界を描いた本作。仲間たちと共に宇宙からの侵入者レプタリアンと戦う大学生のレイは、ある時邪悪な宇宙人ダハールの罠に落ちて消息を絶ったタイラを探し出すために、3億3000万年前の地球へとタイムジャンプをする。そこで彼はレプタリアンのザムザと出会い、自分に課せられたある運命を知ることになる。

17年に放送されたテレビアニメーション「龍の歯医者」につづいて2度目の声優挑戦となった千眼は「声だけで人物を演じるというのは、2回目といえども難しくて、しかも今回は変身したり戦うシーンもいっぱい。演じたことのない役だったので、気を抜くとこういう千眼が出てきちゃいました」と語り、収録中に今掛監督から何度も「千眼さん出てきちゃったな」と指摘されたことを明かす。

さらに「最初に言っておきたいことがあります!」と大々的に宣言した千眼は「エンドロールが流れるまで、ザムザさんの声が私だと気付かなかったとよく言われるんです。それはすごくうれしいんですけど、私です!」と猛アピール。そして劇中のお気に入りのセリフを披露してくれと頼まれた千眼は、その場で後ろを向き、役に入り、劇中のセリフを披露。恥ずかしさのあまり叫んでしまい、はにかみながら向き直った千眼に今掛監督は「このギャップがいいんです」とにんまり笑みを浮かべた。

一方で『UFO学園の秘密』に続いてのタッグとなる今掛監督と松本プロデューサーは揃って千眼の声優としての才能を絶賛。「ほかの声優さんたちも意識されていたようで、キャラデザインは千眼さんが演じることが決まってから調整したりと、作品全体にも影響を与えています」と今掛監督が語ると、松本プロデューサーも「超一流の声優陣の中でひときわ輝きを放っていた。ほかの方々にもとても刺激になったと思いますし、作品にとっても非常に良かった」と大絶賛した。

先日ロサンゼルスで行われた「Awareness Film Festival」でワールドプレミア上映された本作は、同映画祭のアニメーション部門で審査員特別賞を受賞。いま世界中にはびこる様々な問題を宇宙人の視点や地球の起源に立ち返って描く本作のメッセージ性について松本プロデューサーが熱弁を振るうと、それを聞いた千眼は「ステーキプレートみたいなものですね?」とほんわかした空気感でまとめ、笑いを誘う。他にもお風呂上がりに必ず“白くまアイス”を食べるというエピソードや、「(本作の英語吹替え版を観に)米国に行ってみようかな」と発言するなど、独特な千眼ワールドが展開。舞台挨拶の最初から最後まで会場は笑顔に包まれていた。

取材・文/久保田 和馬

作品情報へ

関連作品