「これで映画が完成した」千原ジュニア&川谷絵音が『ごっこ』に懸けた想いとは?
16年に46歳の若さで亡くなった小路啓之の同名コミックを『ユリゴコロ』(17)の熊澤尚人監督が映画化した『ごっこ』が10月20日(土)から全国公開される。このたび、主人公の城宮を演じた千原ジュニアに本作への想いを、主題歌を担当したindigo la Endの川谷絵音に楽曲制作にまつわる秘話を聞いた。
本作は大阪の寂れた帽子店に暮らす、40歳目前にもかかわらずニートの城宮と、5歳の少女ヨヨ子の親子の物語。10数年ぶりに城宮が実家に戻ったことを知った幼なじみで警察官のマチは、突如現れたヨヨ子の存在に疑いの目を向ける。実は2人は他人に知られてはいけない秘密を抱えた親子だったのだ…。
15年10月に撮影が開始され、翌年1月にクランクアップを迎えた本作。撮影から2年半以上を経て、ようやく日の目を見ることになった。「公開できて本当に良かったと思います。なにより、平尾菜々花という大物新人女優の誕生を世間に発表できることが大きい」と千原は語る。
ヨヨ子を演じた平尾は現在12歳。本作の後に撮影が行われた、熊澤監督の『心が叫びたがってるんだ』(17)と『ユリゴコロ』では共に女性主人公の幼少期の役を演じ、その存在感を見せつけていた。「子役の女の子と一緒という作品はいままでやったことがなかった」と振り返る千原は、平尾の演技について「これだけしっかりした9歳は会ったことがなかった。いままで共演してきた大人の女優さんと比べてもすごい演技力の持ち主だから、将来は行くところまで行くんやないかと思いますね」と太鼓判を押す。
一方、公開が決定してから主題歌のオファーをもらったという川谷。映画の主題歌を担当するのは「ゲスの極み乙女」として楽曲提供した『ストレイヤーズ・クロニクル』(15)以来、実に3年ぶりのこと。現在も複数のバンドを兼任している川谷は「オファーをもらった時に、映画の内容的にindigo la Endが合うんじゃないか」と感じたそう。14年にメジャーデビューを果たしたindigo la Endとしては、映画主題歌は初の試みとなる。