『ガフールの伝説』の原作はノンフィクションの絵本になるはずだった?
『ウォッチメン』(09)のザック・スナイダー監督が初めて手がけたCGアニメ作品『ガフールの伝説』が10月1日(金)から公開となる。主人公は人間ではなく、フクロウなのだが、その描写がリアルだと早くも評判だ。
小さい頃から伝え聞いてきたフクロウの王国を守る“ガフールの勇者たち”の伝説を信じ、彼らと敵対する“純血団”という組織に立ち向かうフクロウ、ソーレンの冒険を描く本作は、キャサリン・ラスキーによる児童向けの絵本「ガフールの勇者たち」がべースになっている。
アメリカ国内だけで全15巻、累計300万部を突破したという絵本は、もともとフクロウの生態をつづったノンフィクションの絵本を作ろうとリサーチしていたものの、ファンタジーとして描いた方が子供たちに伝わるのではないかと考え直し、ファンタジーの絵本となったもの。フクロウのユニークな生態をとらえたその作風は世界各国の教育現場でも評判で、読書感想文の課題図書に指定されるなど、教材としても広く用いられているほどだ。
『ハリー・ポッター』シリーズ(01~11)に登場するヘドウィグは知っていても、動物園でその姿が見られるぐらいで、身近な存在ではないだけに、フクロウの生態がわかるという点だけでも興味深い一作となっている。【トライワークス】
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