長谷川博己が『アジア三面鏡』ワールドプレミアに登場!「3つの作品全部に出たかった」

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長谷川博己が『アジア三面鏡』ワールドプレミアに登場!「3つの作品全部に出たかった」

現在開催中の第31回東京国際映画祭で26日、国際交流基金アジアセンターと東京国際映画祭共同製作によるアジア・オムニバス映画シリーズ第2弾『アジア三面鏡2018:Journey』のワールドプレミア上映が行われ、長谷川博己と松永大司監督、エドウィン監督、デグナー監督らそれぞれの作品の監督キャストが集結。記者会見と舞台挨拶を行った。

本作はアジアの気鋭監督3名が一つのテーマのもとにオムニバス映画を製作するプロジェクト。一昨年製作された第1弾につづく今回は、第28回の「アジアの未来」部門で上映された『告別』(15)のデグナー監督が手掛けた『海』、長谷川が主演を務め『ハナレイ・ベイ』(公開中)の松永監督が手掛けた『碧朱』、第25回の「アジアの風」部門で上映された『空を飛びたい盲目のブタ』(08)のエドウィン監督が手掛けた『第三の変数』の3編で構成。それぞれ中国、ミャンマー、日本を舞台に、旅をする人々の姿を描きだす。

舞台挨拶の前に行われた記者会見では、それぞれが本プロジェクトに関わった感想を語っていく。松永監督は「新人に近い僕のような若い監督がこういうプロジェクトで自由に撮ることができるのは映画祭のような場でしかできない。自分になにができるのか挑戦させていただきました」と、本作で得た経験が今後のキャリアに良い影響をもたらすだろうと語る。さらに第1弾で日本代表としてメガホンをとった行定勲監督から作品の出来映えを褒められたそうで「エロいって言われました(笑)。行定さんなりの褒め言葉だと思っています」と明かした。

一方で長谷川は「未開の地へ旅に出るのが好きだったので、すごく得難い経験ができた」と振り返り「欲を言えば、この3つの作品すべてに出たかったな」とつぶやき、『第三の変数』に北村一輝が出演していることに触れながら「この役俺でも良かったじゃん!って思いました」と笑いを誘う。そんな長谷川は、共演した新人女優ナンダー・ミャッアウンに舌を巻く。「初めて演技をされたということですが、1人の女優さんとして一緒に仕事をすることができました」。

ナンダーは映画監督を志す現役の大学生。本作出演の経緯について「この映画に出演できたことは本当に偶然でした」と語るナンダーは「朝寝坊して授業をサボっていたら監督に写真を撮られて、それがきっかけで出演しました」と驚きのエピソードを披露。「今後女優として活躍していきたい」と意気込みを語る彼女に、松永監督と長谷川は声を揃えて「そうなんだ」と期待を込めた表情を浮かべた。

その後、ワールドプレミア上映前の舞台挨拶に登壇した一同。各自が順々にこれから作品を鑑賞する観客に向けて挨拶をしていく中、長谷川は「先ほど記者会見のときに、みんな自己紹介で喋りまくったので、30分の予定が1時間半ぐらいになっちゃいました。いま後ろでなにも喋るなと言われてしまいました」と明かし、会場は大きな笑いに包まれた。『アジア三面鏡2018:Journey』は11月9日(金)より新宿ピカデリーほかにて1週間限定公開される。

取材・文/久保田 和馬

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