山田孝之「AV監督になります!」“帝王”の半生を描く「全裸監督」制作決定
今年4月期に放送された「dele」で第13回コンフィンデンスアワード・ドラマ賞の主演男優賞を受賞した山田孝之が、『百円の恋』(16)や『銃』(11月17日公開)の武正晴監督とタッグを組むNetflixオリジナルシリーズ「全裸監督」の制作が決定した。
本作は本橋信宏のノンフィンクション「全裸監督 村西とおる伝」を原作に、“AVの帝王”と呼ばれ前科7犯・借金50億・アメリカ司法当局から懲役370年を求刑されるなど、凄まじいまでのバイタリティーで数々の伝説を刻んできたAV監督・村西とおるの壮絶で破天荒な半生を描き出す。
主人公の村西とおる役を演じる山田は「これまで何度も『山田さん、監督はなさらないんですか?』と聞かれてきた。僕は毎回決まって『撮りたいと思うものがあったら撮りますよ』と答えてきた。そしてようやくナイスな答えを見つけました。山田孝之、AV監督になります。AVの帝王になります。質問は受け付けません」と、村西のキメ台詞「ナイスですね」に絡めながらやる気を見せる。
また総監督を務める武は「現在の日本を代表する俳優陣とスタッフ陣とともに、狂乱の時代を駆け巡ったエロゴト師たちの人間賛歌を世界に発信する挑戦は、価値ある誇るべき仕事だと考えています」と意気込みを語り、Netflixコンテンツディレクターのジョン・ダーデリアンも「自由と成功を追う村西とおるの葛藤と波乱万丈な人生のドラマは、日本のみならず全世界の観客に響くことでしょう」と自信をのぞかせた。
日本中がバブル景気の中で熱狂に包まれた80年代。アダルトビデオ創世記に一斉を風靡した伝説の男と、彼に関わる人間たちを描き出した本作。これまでありとあらゆるキャラクターを巧みに演じ抜いてきた山田が、今度はどんな表情を見せてくれるのか楽しみでならない!「全裸監督」は2019年、Netflixにて全世界配信予定。
文/久保田 和馬