『のぼうの城』ヒロインの甲斐姫は時代劇初挑戦の榮倉奈々に決定!
犬童一心監督×樋口真嗣監督のW監督が満を持して放つ、戦国エンタテインメント超大作『のぼうの城』(2011年公開)。今回、本作のヒロイン、甲斐姫を時代劇初挑戦となる榮倉奈々が務めることが決定した。
本作は、和田竜が書き下ろしたオリジナル脚本となっており、第29回城戸賞を受賞。その脚本をもとに彼自身が書き下ろした小説は第139回直木賞にノミネートされ、歴史小説としては異例の40万部を超える大ベストセラーとなった。天下統一を目前にした太閤・豊臣秀吉が、石田三成に2万人の大軍をもって落とせと命じた武州・忍城(おしじょう)。その石田三成の水攻めを迎え撃つは、たった500名の“でくのぼう軍”。誰の目から見ても勝ち目のないその戦を、でくのぼうを大将にいかにして戦ったのかが注目となる。
先日発表された、主人公の“でくのぼう” 成田長親(なりたながちか)役には野村萬斎。長親の幼馴染みで、成田家一の家老、正木丹波守利英(まさきたんばのかみとしひで)役に佐藤浩市。丹波をライバル視する豪傑、柴崎和泉守(しばさきいずみのかみ)役に山口智充。毘沙門天の生まれ変わり“軍略の天才”を自称する酒巻靭負(さかまきゆきえ)役に成宮寛貴。
そして、今回発表されたのが、忍城当主・成田氏長(なりたうじなが)の娘、甲斐姫を演じる榮倉だ。誰もが見とれる美しい外見を持ちながら、百姓の仇打ちのために自ら刀を握り、侍をも投げ飛ばす男勝りな一面を持つ“でくのぼう軍”の紅一点となるヒロインだ。長親に一途な想いを寄せる一方で、成田家の侍大将・靭負からも求愛される。敵対する豊臣家からもその美貌は一目置かれ、その存在によって忍城の運命が左右される。撮影を前に、18鞍におよぶ乗馬練習(1鞍30~40分ほど)や合気道の練習、甲斐姫にまつわる歴史書を読むなどして「すっかり戦国モノのファンになった」と語る榮倉は、8月末の撮影初日から早速華麗な乗馬シーンを披露。甲斐姫の美しさとたくましさが今後どのように描かれていくのかが気になるところだ。
8月中旬に苫小牧でクランクインした本作。日本映画史上最大級となる東京ドーム20個分の広大な敷地に組まれたオープンセットに、榮倉は「足を踏み入れた瞬間、スケールの大きさにテンションが上がりました。緊張や不安よりも、楽しみ、ワクワク感でいっぱいです」と胸を躍らせ、続けて「時間を超えて、当時の世界に生きている感覚を味わい、のびのびとお芝居ができたら良いなと思っています」と時代劇初挑戦に意欲を湧かせた。
犬童監督と樋口監督は共に、榮倉について「もともと甲斐姫が男勝りなキャラクターなので、スケール感のある女優に演じてもらいたいと考えていました。女優としてのスケール感や、ワイルドさと繊細さを合わせ持つところが甲斐姫に通じているのではないかと思います」と榮倉に期待を寄せた。【MovieWalker】