“IMAXレーザー”はどこがスゴいのか?大阪エキスポシティに続き、いよいよ川崎&名古屋にも導入!
2015年に日本初となる次世代型上映システム「IMAXレーザー」が大阪エキスポシティにオープンし「映像革命だ!」と話題になったが、いよいよ11月23日(金・祝)に、109シネマズ川崎(神奈川県)と109シネマズ名古屋(愛知県)の2サイトにも、同システムが導入されることに。11月20日に109シネマズ川崎で、その内覧会が開催され、IMAXコーポレーション:チーフ・クオリティ・グルーのデヴィッド・キーリーと、樋口真嗣監督が登壇した。
「IMAXレーザー」は、より鮮やかで明るく、コントラストが深い超高解像度の映像を、IMAXならではの大スクリーンに映し出すことができる革新的な4Kレーザー投影システムを採用。さらに音響面では、これまでの水準を超えるダイナミックレンジと高密度サウンドを実現する最新の12chサウンドシステムで、これまで以上に臨場感溢れる映像体験が可能になる。
デヴィッド・キーリーは「私たちは常にその時代の最先端の映像と音響をお届けしようと、ベストを尽くしてきました。今回の最も特筆すべき点は、映写機のなかにプリズムが入っていないこと」と言ったあと、自身が着ているスーツを指差し「白いシャツと、黒い襟のところの境界線がよりはっきり見えます」とわかりやすく解説した。
その後、「IMAXレーザー」システムを使ってのデモンストレーション上映が行われたが、確かに映像を観ると、光などの閃光の色はこれまでにないほど明るく、黒はより締まるなど、発色の違いは顕著だった。戦闘シーンなどの迫力も数倍アップし、ファンタジー作品では、映像への没入感に度肝を抜かれた。
樋口監督は、IMAXレーザーで自身の監督作『シン・ゴジラ』(16)の一部を観た感想について「役者さんの目の表現力が違うんです。これだけ潤んでいたのかと。目の演技が飛び込んでくる。演技を見せるのには本当にいいフォーマットだなと。感情がぐっとこみ上げてきました」と大興奮しながら感想を述べる。
さらに樋口監督は「映画を観るだけなら、自分の家でブルーレイなどで観ることができる。でも、IMAXは“体験”なので、その時に観ないとダメなんです。ただ、映画を観ることが、体験する形に変わってきている。本当にいい時代になったなと。ただ、IMAXの欠点は1つだけ。実際に観ないと良さがわからないところです」と熱弁をふるった。
取材・文/山崎 伸子