舞台版『ムーラン・ルージュ』、来夏ブロードウェイで開幕!
フランスのモンマルトルにあるキャバレー、ムーラン・ルージュを舞台に、踊り子と若き作家のラブストーリーを描いたミュージカル映画『ムーラン・ルージュ』(01)の舞台版が、ブロードウェイで公演される。バズ・ラーマン監督の映画版の主演はニコール・キッドマンとユアン・マクレガーで、アカデミー賞の8部門にノミネートされ、衣装デザイン賞、美術賞とヘアメイク賞の3部門の受賞を果たした名作だ。
米Entertainment Weeklyが伝える情報によると、既にボストンのエマーソン・コロニアル・シアターにて公演された舞台版「Moulin Rouge! The Musical(原題)」は、19年の6月28日にブロードウェイのアル・ハーシュフェルド劇場でプレミア公演され、その後7月25日に公式公演が開幕するそうだ。
脚本は『ヒューゴの不思議な発明』(11)や『007 スペクター』(15)の脚本家としても知られるジョン・ローガン。演出は、トニー賞に2度ノミネートされ、テレビドラマ「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」のクリエイターでもあるアレックス・ティンバースが担当。振り付けは「アメリカン・ダンスアイドル」で有名なソニア・タイが手がけた。
映画版でユアン・マクレガーが演じたクリスチャン役を、ドラマ「西海岸捜査ファイル グレイスランド」で知られるアーロン・トヴェイトが演じ、ニコール・キッドマンが演じたムーラン・ルージュのヘッドライナー、サティーン役を舞台女優のカレン・オリヴォが演じる。
ニューヨーク・タイムズ紙の評論家ベン・ブラントリーは「Moulin Rouge! The Musical(原題)」を”スマートで、大胆で、豪華なエンタテインメントであるこの作品を観た後には、まるで過去数十年間の情熱と欲望を象徴するヒットソング40曲を全て聴いた気分になってしまう”と絶賛している。
本作のプロデューサー、キャメロン・パヴロヴィックは”ブロードウェイ公演をとても嬉しく感じています。特に、豪華な建築芸術とブロードウェイの歴史を誇るハーシュフェルド劇場で公演できて、とても光栄です”とコメントしている。
ブロードウェイ公演のチケットは、米国時間11月21日にファン限定の先行販売が行われ、その後米国時間23日にマスターカード先行販売が行われた。一般にチケット販売が行われるのは12月3日からとなっている。
LA在住/小池かおる