インタビュー 2018/11/23 17:30

ついに公開！『ファンタビ』監督が最新作の見どころ＆シリーズの今後を語る

いよいよ本日より公開された「ハリー・ポッター魔法ワールド」の最新作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(公開中)。『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(05)以降、シリーズすべてでメガホンをとってきたデイビッド・イェーツ監督に、本作で久々に「ホグワーツ魔法魔術学校」を舞台とした感想を訊ねてみると「いよいよ『ハリー・ポッター』の世界へ戻ってきたんだなという感覚と共に、非常に複雑な気持ちになりました」と心情を吐露する。

『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』のデイビッド・イェーツ監督にインタビュー！[c]2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights [c]J.K.R.

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「『ハリー・ポッター』の撮影というのは、それはそれはすばらしい体験だったのですが、同時にとても過酷な経験でした」と振り返ったイェーツ監督は、『〜死の秘宝PART2』(11)の撮影を終えたあと、快復のために1年間休暇を取ったという。「そんな現場にまた戻ってきたわけですから、とても奇妙というか、ほろ苦い気持ちになりました。でも戻ってきてよかったと思えたのは、やはりジュード・ロウがあの教室に登場したシーンを撮影した時ですね」。

本作では「ハリー・ポッター」シリーズを象徴する重要なキャラクター、ダンブルドア校長の若き日の姿を、イギリスを代表する名優にまで成長したジュード・ロウが演じている。彼についてイェーツ監督は「ジュードのすばらしさは、とても優雅で目がキラキラしているところです。遊び心とでもいうのでしょうか、とてもチャーミングな男なので、若き日のダンブルドアを演じるには完璧な役者だと思い、キャスティングしました」と語る。

本作のカギを握るのはダンブルドア！ホグワーツ魔法学校も登場[c]2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights [c]J.K.R.

これまでダンブルドア役は、リチャード・ハリスやマイケル・ガンボンのように円熟味のある大御所俳優が務めあげてきた。それを若い姿で、新たな視点で描きだすことにイェーツ監督は苦労したという。「これまでのダンブルドア校長のイメージがこびりついたのですが、J.K.(ローリング)は『今度のダンブルドアは若々しくて小生意気なの』とヒントをくれた。だから自分のなかのイメージを変えなければならなかったんです」。

そして「ジュードとはダンブルドアの核となる、人となりについて話しあいました」と地道に、シリーズのファンが期待するダンブルドアの新しい一面を掘り下げていったことを明かす。「優雅で知的でウィットに富んでいて、ちょっといたずら好きなところもある。そして、もう一つ大事な要素として、彼の悲劇性も打ち出さなくてはいけなかった」と、本作のストーリーにも大きく関わってくる、ダンブルドアと、ある人物との関係も意識したとのことだ。

【写真を見る】ジュード・ロウがダンブルドア役になった決め手とは？[c]2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights [c]J.K.R.

本作では、ジョニー・デップ演じる“黒い魔法使い”グリンデルバルドの企みを阻止するため、エディ・レッドメイン演じるニュートが仲間たちと共にパリで奔走する。「グリンデンルバルドはとんでもなく恐ろしく、魔法の世界だけでなくマグル(人間)の世界にとっても脅威となります」と語るイェーツ監督は、本作の見どころの一つとして「新たにいろいろな魔法動物が登場します。なかでも“ズーウー”という中国の魔法動物に注目してください」と語る。

すでに今後3作、全5作までの製作が決定している本シリーズは、そのすべてでイェーツ監督がメガホンをとることが決まっている。本作ではホグワーツとダンブルドアが登場するように、今後徐々に「ハリー・ポッター」の時代とリンクする部分が増えていくのかと訊ねてみると「僕は元来、ハグリッドみたいにエキサイトしてなんでもぺちゃくちゃ喋ってしまう性格なんですが、こればっかりは口外できませんよ(笑)」とにこやかに語る。