皇帝との背徳の恋、渦巻く嫉妬と愛憎…スキャンダラスな衝撃のロシア史実!【写真18点】
本国ロシア最大公開規模の作品ながら、上映禁止などのセンセーションを巻き起こした話題作『マチルダ 禁断の恋』(12月8日公開)が、ついに日本に上陸する。描かれるのは、ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世と伝説のバレリーナ・マチルダとの決して許されぬ恋のドラマ。華やかな衣装&美術による圧倒的な映像美の中、ロシア最大のタブーにして、最大のスキャンダルである、ドロドロとした官能の愛憎劇が繰り広げられる!
本作は、歴史的にも有名な実際にあったスキャンダルに基づいている。悲劇のラストエンペラーとして知られるニコライ2世は、ロシア国内では“聖人”として神格化されており、その禁断の恋と情事を描く本作は皇帝の名を傷つけるとして賛否両論が飛び交った。本作のアレクセイ・ウチーチェリ監督を尊敬すると中立の意見を表明したプーチン大統領も参戦し、監督のスタジオを放火する過激派組織も登場するほどまで物議を醸した。
見どころは、なんといっても絢爛豪華な圧巻の映像。エカテリーナ宮殿やボリジョイ劇場など、歴史を感じる実際のロケーションでも撮影された眩いばかりの舞台。多様な色使いに金銀を織り交ぜた美術のセンスは独特で、差し込む光を生かした戴冠式シーンや不気味な病院など、フィクションも含めたセットづくりがとてもユニークだ。19世紀のファッションを完全に再現した7,000点以上に及ぶ美しい衣装と装飾品の数々には、ダイヤモンドなどの宝石も多数使用されている。世界三大バレエ団の一つであるマリインスキー・バレエ団の見事に再現された壮麗なバレエステージは、バレエファンなら必見だ。
主人公2人の情熱的なロマンスは、皇帝の婚約者であるライバルの嫉妬や、宮廷からの横やりが入り、何度も引き裂かれる。男たちを狂わす大胆な小悪魔・マチルダと、純情で迷い多き皇帝は、際どい駆け引きを繰り返していく。やがて悲劇が待ち受ける、この恋の結末はどうなるのか……?その情念と官能美に心酔しながら、劇場で目撃しよう!
文/トライワークス