ライアン・ゴズリング、民間人の“ファースト・マン”となるZOZO前澤社長にエール!

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ライアン・ゴズリング、民間人の“ファースト・マン”となるZOZO前澤社長にエール!

『ラ・ラ・ランド』(16)のデイミアン・チャゼル監督とライアン・ゴズリングが再びタッグを組み、人類史上初めて月面を歩いた宇宙飛行士ニール・アームストロングの偉業達成の裏に隠された真実を描きだす『ファースト・マン』(2019年2月8日公開)。このたびチャゼル監督とライアンが来日を果たし、都内で来日記念イベントが開催された。

これまで『セッション』(14)、『ラ・ラ・ランド』と立て続けに音楽映画を手掛けてきたチャゼル監督は「原作を読んだ時に『セッション』のころから持っていた自分の問いかけの延長線上にある物語だと感じた」と、新境地に挑んだ動機を明かす。その問いかけとは「ゴールを追求するのにどのくらいの代償を果たすべきなのか」ということだそうで、「月面着陸ほど大きなゴールはないし、その問いかけをもっと掘り下げられるのではないだろうかと思った」と語る。

しかし「ライアンと一緒にリサーチをしたり作業を進めていくうちに、自分の中で変化があった」と続けるチャゼル監督。「ゴールについてよりも、ニールがどのようにこの偉業を達成することができたのかということを描きたいと思い、宇宙へのミッションと妻ジャネットとの関係などのバランスを取りながら作っていった」と明かした。

一方でライアンは、世界中に希望を与えた偉人ニール・アームストロングを演じるという大役のオファーをもらった時の心情について「光栄に思ったと同時にプレッシャーも感じた」と吐露。そして「原作を読むまで僕はニールという人間を理解していなかったと知った。いろいろなことが背景にあったのだと知って、その分重荷にも感じたけれど、刺激にもなった」と、本作での演技に大きな手応えをのぞかせた。

そんななか、来日した2人を迎える日本からの特別ゲストとして、2010年にスペースシャトル・ディスカバリーに搭乗した宇宙飛行士の山崎直子が登場。「宇宙船のちょっと古めかしい機械の感覚や訓練の日々と、日常生活との対比がすごくリアルに感じた」と本作を絶賛する山崎にチャゼル監督は「リアルに感じていただいたとのことで、とても緊張しています」とコメント。そして劇中のリアリティを追求するために入念なリサーチを重ねたことや、当時を知る関係者から協力してもらったことを明かし、この場を借りて感謝を述べた。

さらに、2023年に民間人としては初めてとなる月周回旅行を予定している「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZOの前澤友作社長も登壇。「この数年で観た映画の中で、断トツでナンバーワンです!」と興奮気味に語った前澤社長は「一緒に観たスタッフの多くがこの作品を観て、僕が月に行くのが不安だと言っていましたが、僕は逆にワクワクしました」とコメント。

すると山崎から「壮大な宇宙を背負って、また次につなげていっていただきたいと思います」と温かいメッセージと共に「アームストロングさんも多くの名言を残されていますので、前澤さんご自身の言葉で伝えてくれるのを楽しみにしています!」とプレッシャーをかけられ苦笑いを浮かべる前澤社長。

民間人としての“ファースト・マン”となる前澤社長の壮大な計画にチャゼル監督は「この映画を作ったことで、以前と比べて宇宙に対して躊躇する気持ちが大きくなりましたが、すごくシュールでユニークな風景が広がっていると思うと、ご自身の目で見られる前澤さんに嫉妬してしまいます」と語り、ライアンも「私にはその勇気がないので地上から宇宙を見上げて陰ながら応援しています」とエールを送った。

取材・文/久保田 和馬

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