叶恭子があぶり出した美しくも過激な愛の行為とは?
叶姉妹の姉・恭子が独自の哲学に基づく愛の形を描き出した監督作『BUTTERFLISTA すべては、愛の行為。』の初日舞台挨拶が9月23日、都内で行われ、監督と出演を務めた叶恭子と、出演した叶美香が登場。6つのチャプターから構成されたショートフィルム形式の本作では、同性愛やSM、3Pなどの様々な“愛の行為”が表現されている。
スーツをラフに着こなしたイケメン外国人のエスコートで登場した叶姉妹。「その“グッドルッキングガイ”は今の仲良しですか?」と聞かれた恭子は「というよりは、今日のデザインみたいな感じですね。服を選ぶようなものです。“グッドルッキングガイ”というのは、外見だけではなく、中身もジェントルマンなんですよ」と、オリジナリティあふれるコメントを披露。
今回が映画初監督となる恭子は「映画という形になっていますが、わたしとしては、今までしてきたこととなんら変わらないことだと思っています。監督らしいことといえば“アクション!”と“カット”と言ったことだけですから。新しい映像体験としてご覧ください。わたし自身や、知り合いの体験を基に描かれています。愛の趣味や嗜好は、人によってそれぞれだと思いますので、色々な人に見ていただいて、何かを感じとっていただければと思います」と、そのできばえに自信を見せた。
演技に挑戦した妹の美香は「なるべく官能的に、中からにじみ出てくるものを見せるように努力しました」と語ったが、恭子に厳しく演技指導されたらしく「『美香さん、指先はこうよ!』とか、細かくチェックされましたね(笑)。あるチャプターで人形の役を演じたのですが、どう演じていいかわからないでいたら、姉に『ドールになるというのは、まばたきをしないということよ!』と言われたんです。大変でしたが頑張って演じたので、是非見てほしいですね」と、恭子のむちゃな要望にも必死に対応した様子だった。
劇中では、ふたりがかなり過激なシーンにも果敢に挑戦している。だが、それも恭子にしてみればごく普通の“愛の行為”の1つなのだろう。この作品を見れば、彼女が考える愛というものに触れられるのは間違いなさそうだ。【MovieWalker】