多部未華子&三浦春馬、『君に届け』初日挨拶は感動と涙にあふれたイベントに!
椎名軽穂原作のコミックを実写映画化したラブストーリー『君に届け』が、9月25日に初日を迎え、主演の多部未華子、三浦春馬らが舞台挨拶に登場。多部、三浦ともに本人宛てに書かれた手紙に、感激の涙を流す場面も見られた。高校1年生の黒沼爽子(多部未華子)は、友達もいない暗い女の子。クラスの人気者・風早翔太(三浦春馬)は、そんな爽子にも明るく接してくれる唯一の存在で、爽子はそんな風早に憧れの気持ちを抱く。風早のおかげで、少しずつクラスに打ち解けるようになる爽子。暗かった爽子の毎日が次第に輝き出す。見つめているだけで胸がいっぱいになるような初恋のトキメキと、ヒロインの奮闘を瑞々しく描く。
クラスメートともうまくコミュニケーションがとれない内気なヒロインを好演している多部未華子は、「初恋のもどかしい部分も、キュンとするところもあって、たくさんの魅力が詰まった作品です」と映画をアピール。「もし映画化の続編があったら?」という司会者からの質問に、三浦春馬は、「だいぶリアルにドキドキする話になるかもしれませんね。高校を卒業して、大学に進学するか、就職するかで悩んだり。爽子はきっと『私のことなんていいから、自分の夢を追いかけて』って言ってくれそう」と笑顔でコメントした。
また、サプライズで届いた映画関係者から寄せられた三浦宛ての手紙を三浦自身が朗読。一緒に映画を作ってきた仲間だからこそ、三浦の心に響くメッセージに、三浦は朗読の途中から感極まった様子。何度も唇をかみ締め、涙に声が詰まった。そんな三浦に「春馬、頑張ったよー!」と会場のファンから声援が飛び、観客の中には一緒に涙する姿も見られた。
また、原作者・椎名軽穂からの多部宛てに書かれた手紙を手にした多部は、手紙を読む前からすでに涙声。「(読むのに)ちょっと時間がかかってしまうかもしれませんが」と発した後、ゆっくりと手紙を朗読。多部は「すべてが椎名先生から始まっていること。本当にありがとうございます」と感謝の涙を流した。最後に「たくさんの愛にあふれている作品。映画を見て、幸せな気持ちになってほしいです」と話した。
人気コミックの映画化とあって、それぞれが大きなプレッシャーを胸に抱きながら作り上げた『君に届け』には、そんな若手キャストの精一杯の努力と思いが詰まっている。初日舞台挨拶は、彼らの爽やかな感動と涙にあふれたイベントとなった。【取材・文/鈴木菜保美】