Netflixの撮影現場で目撃!こだわりの職人技が作りだす「アンブレラ・アカデミー」の世界とは

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Netflixの撮影現場で目撃!こだわりの職人技が作りだす「アンブレラ・アカデミー」の世界とは

 『マッドバウンド 悲しき友情』でアカデミー賞にノミネートされたメアリー・J・ブライジも登場する
『マッドバウンド 悲しき友情』でアカデミー賞にノミネートされたメアリー・J・ブライジも登場する

続いて見せてもらった広大な衣装部のスペースには、カジュアルなものからヴィンテージ、斬新なデザインのものまで、無数の衣装が所狭しと置かれていた。クリス・ハーガドンは、本作での衣装作りと原作の関係について語ってくれた。「これらはすべて、ジェラルド・ウェイが創造し、ガブリエラ・バーがイラストを描いた原作のグラフィックノベルを基にしている。2人はものすごくクリエイティブな人たちで、彼らとやりとりするのは楽しかったよ。彼らの視点を知ることができるからね。ただ、平面のフォーマットから、それを生きた実写に置き換えるには、色や質感などいろいろなことを考慮しないといけない。だから、いくつかの部分は原作から修正されている。でも、ベースとなる彼らのキャラクターに忠実であるように、常に心がけたよ」。

その一方で、亡くなった人とコンタクトが取れるクラウスを演じたロバート・シーハンに関しては、大きな方向の転換があったようだ。「最初、キャラクターについての考えを見せるためにイメージボードを作るんだ。それは僕の中ではとても明確で、多くのアイデアもあった。でも、ロバートは少し違った。彼はどんな衣装でも着こなせてしまうんだ。本作の役者たちはみんな、服を着たキャラクターをどう見せるかに関してとても素晴らしい。でも、彼はどこか不安定なんだ。だから、僕の最初の方向性は、彼を男性的で、かつとても女性的に着せることだった。でも、ロバートはとても女性的なものに反応したんだ。だから僕は彼に、ズボン以外は女性の服を着せると決めたんだ」。

大人に成長した「アンブレラ・アカデミー」の活躍に期待したい!
大人に成長した「アンブレラ・アカデミー」の活躍に期待したい!

また、我々が見たレトロな雰囲気の屋敷のセットと同じく、クリス・ハーガドンは、劇中に登場する衣装で、その世界観を作り上げることに注力したと語る。「本作では、アンブレラ・アカデミーのメンバーが子どもだったころを描くフラッシュバックのパートと、現代のパートいう、2つの異なった時代が登場する。フラッシュバックでは、いろんな種類のくすんだ中間色の衣装を背景の人たちに用意する必要があった。僕が最終的に落ち着いたイメージの基準となる場所は、1973年のベルリンだ。着こなしや、シルエット、色合いの基にしたんだ。そして、現代のパートでも、僕は同じ在庫から衣装を使って時代の違いを表現しなくてはいけなかったんだ。そこで僕がやったのは、画面の中に“色の柱”を作ることだった。だから、背景の人々はグリーンぽかったり、ブルーぽかったり、ふじ色っぽい服装をしている。こうして我々が作り上げた世界が、実際に存在するかもしれないと視聴者に思ってもらえたらとうれしいね」。

クラウスとNo.5のシーンを撮影
クラウスとNo.5のシーンを撮影

最後に、Netflixで作品を手掛けることについてマークは「Netflixでの番組制作は最高だよ!」と満足げに語ってくれた。「テレビの在り方は変わってきていると思う。10年前と違って、いまのドラマシリーズはいくつかのエピソードからなる映画みたいだ。だから、僕たちはみんな、本作を出来るだけビジュアル的に豊かで、映画的な作品にしようと頑張っている。Netflixもこの作品を出来るだけ豊かなルックスのものに出来るようにサポートしてくれている。こういう複数のエピソードからなる作品に対する期待の高さや、専門知識のレベルに関して、すべてのことがこの10年間に変わったと思う。これは、クリエイティブな分野のすべてにおいて素晴らしい経験だった」。

文/編集部

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