2020年の“禁断の日本”がベールを脱ぐ!『麻雀放浪記2020』特報映像がついに完成
『孤狼の血』(18)で第42回日本アカデミー賞優秀監督賞をはじめ、今年の映画賞を総なめにしている今もっとも勢いのある映画監督・白石和彌監督が、累計発行部数250万部を突破した阿佐田哲也のベストセラー小説を大胆な脚色でリブートした『麻雀放浪記2020』が4月5日(金)より公開。このたび本作から、超絶エキサイティングな特報映像が解禁された。
1984年に真田広之主演で映画化もされた原作「麻雀放浪記」は戦後を舞台にその時代の空気や風俗を余すところなく活写した、アウトローたちの青春記。そんな原作を敬愛する製作陣が手がける本作は、原作にあるスピリットを受け継ぎながら2020年の近未来にタイムスリップした主人公“坊や哲”が直面する驚愕の世界を描き出していく。
このたび解禁された特報映像では焼け野原となった東京をさまよい歩く、斎藤工演じる“坊や哲”の姿から幕を開ける。モノクロの映像とタバコの煙が立ち込める中、博打に命を賭けている男たちの様子が映し出されると、「伝説の傑作小説よ、さらば。」という挑戦的な宣言とともに、舞台は2020年へと様変わり。
煌々とした光に包まれた謎の闘技場に、朽ち果てた「東京2020オリンピック」のポスター、そして核爆発の映像に死亡事件を報じる新聞記事。“坊や哲”は何故2020年の未来へやってきたのか?そして、そこでは一体何が起こっているのか…?怒涛の展開に、まったく新しい挑戦への始まりを予感させる特報映像に仕上がっている。
先日行われた日刊スポーツ映画大賞の授賞式で白石監督は「僕は大真面目に作った大傑作だと思うが、問題がありすぎて公開が危ぶまれている。気が気でない」とコメント。公開前から様々な憶測が飛び交いながら、いまだその全貌がベールに包まれている本作。はたしてどれほどの“危険な問題作”になっているのか。公開されることを願いながら、大きな期待を持ってその瞬間を待ちたい。
文/久保田 和馬