戸田恵梨香、迫力の関西弁で「うるさいねん!」園児をビシッとまとめたエピソード明かす
日本で初めて園児を連れての集団疎開を敢行した保母たちの実話を映画化した『あの日のオルガン』(2月22日公開)のプレミア上映会が2月4日に丸の内ピカデリーで開催され、戸田恵梨香、大原櫻子、佐久間由衣、三浦透子、堀田真由、平松恵美子監督が登壇。ステージにはサプライズで園児役の子どもたちが駆けつけ、女優陣が「うわあ!」と大感激。戸田は、子どもを抱っこしたり、一緒にピースしたりとすっかり“保母さん”の顔になり、笑顔を弾けさせた。
幾多の困難を乗り越え、託された命を守り抜こうとするヒロインの奮闘を描く本作。子どもたちの登場はサプライズだったため、舞台挨拶前半は撮影時の子役たちとのやり取りについて花を咲かせていた女優陣。
戸田は、ある子役の女の子から「大女優になりたいです」との相談を受けたそうで、「私は大女優じゃないからわからないと言った。『どういう女優さんになりたいの?』って聞いたら、『戸田恵梨香さんと大原櫻子さん』って(笑)。すごい気を遣ってくれていて、子どもってすごいなって思った」と楽しそうに“小さな女優”の姿を思い返していた。
大原によると「子どもたちがふざけ合ってしまって。私も『集中して!』と声をかけていたんですが、それでもまとまらなくて」と、撮影時には大人数の子どもたちが騒いでしまうこともあったそう。しかし「恵梨香さんが『うるさい!』と一言いった」と戸田がビシッと叱ってくれたことに感謝しきり。戸田は「関西弁の子たちも多かった。私も地元が兵庫県なので、それにつられて『うるさいねん!』って怒った」と迫力の関西弁でのお説教を実演して、会場を笑わせていた。
最後には、子どもたちがニコニコ笑顔で登場。戸田も子どもたちとの久々の再会を喜び、おおはしゃぎ。子どもたちから花束を受け取った戸田は「未来ある子どもたちを守りたいと、初めて実感した現場」としみじみと語り、「戦争というものや実際にあった話が、どれだけのことだったかを伝えられる作品」と力を込めていた。
取材・文/成田 おり枝