型破り刑事コンビが過激派集団に潜入!『ブラック・クランズマン』最新予告映像が完成
昨年5月に行われた第71回カンヌ国際映画祭で『万引き家族』(18)に次ぐグランプリを獲得。現地時間24日(日本時間25日)に授賞式が行われる第91回アカデミー賞では、作品賞と監督賞をはじめ6部門にノミネートされている『ブラック・クランズマン』(3月22日公開)。このたび本作の最新ビジュアルと予告映像が到着した。
1979年に実際にあった出来事を克明につづったノンフィクション小説を原作にした本作は、コロラド州コロラドスプリングスの警察署に初の黒人刑事として採用されたロン・ストールワースが、過激な白人至上主義団体KKK (クー・クラックス・クラン)に潜入捜査を試みる物語。黒人であるため直接KKKのメンバーと対面することができないロンは、同僚の白人刑事フリップとコンビを組み、KKKへの内部調査と行動監視の任務を遂行していくのだが…。
このたび解禁された最新予告映像では、名優デンゼル・ワシントンを父に持つジョン・デヴィッド・ワシントンが演じる主人公のロンがKKKに電話をかけ「俺は黒人が嫌いだ」とひたすらディスり始め、周囲にいた刑事たちを騒然とさせる場面から幕を開ける。そして、相棒フリップと抜群のコンビネーションで潜入捜査を進めていく様子が描きだされる。
黒人襲撃を計画していると噂される、KKKの構成員たちが放つ異様な熱量と、人種差別と戦うために一致団結するブラックパンサー党の党員たちの激しいぶつかり合い。そんななか、ついにフリップを潜入捜査官だと疑い始めるKKK構成員のフェリックスが現れる。はたして型破り刑事2人の潜入捜査はどうなってしまうのか…!?
実話でありながらもまったく先の読めない緊張感たっぷりの物語と、それを軽快なタッチで描き出したスパイク・リー監督の圧倒的な演出力。さらにワシントンとアダム・ドライバーの絶妙な掛け合いなど見どころ満載の本作。いまなお人種差別が根強く残る世界に向けて投げかけられる、強烈なメッセージを、是非とも劇場で受け取ってほしい。
文/久保田 和馬