アカデミー賞ノミネート、冷戦下の運命の恋を描いた『COLD WAR』から特報映像が解禁!

映画ニュース

アカデミー賞ノミネート、冷戦下の運命の恋を描いた『COLD WAR』から特報映像が解禁!

今月授賞式が行われる第91回アカデミー賞で監督賞、撮影賞、外国語映画賞の3部門にノミネートされており、先日の撮影監督組合賞では見事、撮影賞を受賞。その他数々の映画賞を獲得している、パヴェウ・パヴリコフスキ監督の最新作『COLD WAR あの歌、2つの心』から、ティザーポスタービジュアルと特報予告映像が解禁された。

本作は前作『イーダ』(13)で第87回アカデミー賞・外国語映画賞を受賞したポーランドのパヴリコフスキ監督が、ポーランド・ベルリン・ユーゴスラビア・そしてパリを舞台に美しいモノクロ映像と音楽で描き出したラブストーリー。

ピアニストのヴィクトルと歌手志望のズーラはポーランドの音楽舞踏学校で出会い、愛し合うようになる。冷戦中、ヴィクトルは政府に監視されるようになり、ベルリンでの公演時、パリに亡命する。歌手になったズーラは公演活動で訪れたパリやユーゴスラビアでヴィクトルと再会する。ズーラは彼とパリに住み始めるが、やがてポーランドに戻ってしまい、ヴィクトルも後を追う。時代に翻弄され続けながらも決して離れることができない2人の愛は結ばれるのだろうか。

解禁された映像は、ズーラ(ヨアンナ・クーリグ)がポーランド語で歌うジャズナンバーから始まる。この楽曲「Dwa serduzka(ドゥヴァセルドゥシカ)(Two Hearts)」は、ポーランドの伝統音楽と舞踏を継承する実在の楽団“マゾフシェ”が長く歌い繋いできたスタンダードナンバーを「この楽団の音楽の変遷自体が当時のポーランド社会で何が起こっていたのかを示す重要な存在になる」と考えた監督が、本作のために美しいジャズナンバーへとアレンジ。ポーランドからパリに渡ったあと、美しい歌手へと変貌を遂げたズーラとその時代の変化を、より象徴的に表すシーンとなっている。

そのほか、現在ではとても珍しいフォーマットである“ほぼ正方形の画面比率”と“モノクロ”で撮影されたことも話題の本作。様々な時代と国を巡り、そこで繰り広げられていく2人の関係性と空気感がモノクロのコントラストによってダイナミックかつ誠実に切りとられ、瞬きするのも惜しいほどの美しい映像を切り取っている。

ティザービジュアルは静かに寄り添うヴィクトル(トマシュ・コット)とズーラの姿を捉えたもの。「一緒にいたいだけ」と添えられたコピーは、冷戦時代の社会に引き裂かれた2人の、運命的な繋がりを表している。

アカデミー賞受賞にも期待のかかる『COLD WAR あの歌、2つの心』は、6月28日(金)より公開。

文/編集部

作品情報へ

関連作品