アカデミー賞は“司会者”の爆笑オープニングにも注目!でも今年はどうなる…!?
日本時間の2月25日に迫った第91回アカデミー賞授賞式。毎年、様々なドラマを生むこの映画界最大のイベントを、軽妙なトークで盛り上げ支えているのが司会者たちだ。しかし、なんと今年は、司会が…いない!?
これまでウーピー・ゴールドバーグやビリー・クリスタルなど、盛り上げることに長けたコメディアンが中心に司会を務めており、オープニングの演出も一つの見どころとなっているオスカー。
2016年は、黒人俳優のクリス・ロックが、得意のスタンダップ・コメディスタイルで“白すぎるオスカー”問題に言及するという、メッセージ性の強い発言連発で持ち味を発揮。その前年は『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(14)をパロったブリーフで登場する姿も話題を集めたニール・パトリック・ハリスが、プロジェクションマッピングを駆使し、過去の名作をなぞらえるようなミュージカル演出で会場を沸かせるなど、各々のスタイルで会場及び視聴者を魅了してきた。
また昨年は、人気番組の司会者ジミー・キンメルが、一昨年に引き続きこの大役を引き受け、「今年は、名前が呼ばれてもすぐに立たないで。また繰り返したくないので」と、作品賞での封筒渡しミスを自虐的に皮肉ったり、「Me Too」ムーブメントについてオスカー像を引き合いに出しながら言及したり、社会的風刺の効いた彼らしいトークで、会場の心を掴んだ。
今年はもともと『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(17)などの、今最も稼ぐと言われるコメディ俳優ケヴィン・ハートが司会者に抜擢されていたが、過去の同性愛嫌悪のツイートが問題となり辞退。30年振りとなる司会者不在の式となることが決定している。ちなみに、30年前はロブ・ロウらが、オープニングで白雪姫のミュージカルショーを行なったが、これが大不評。式全体もポール・ニューマンらが手紙を送って苦言を呈したほどのものだった。
この危機に、候補者の発表やトロフィーを授与する役目のプレゼンターたちが、司会の役割も受け持つのでは…?はたまた『アベンジャーズ』のキャストたちが、アカデミー賞で集結するのでは…などの、代替案も噂されているが、果たしてどうなるのか。珍しい事態の顛末にも注目してみてほしい!
文/トライワークス
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