千眼美子、改名後初の主演映画が公開!次なる目標は「ラップに挑戦したい」
17年に清水富美加から法名へと名を改めて活動を始め、『さらば青春、されど青春。』(18)や『宇宙の法 黎明編』(18)など話題作への出演が相次ぐ千眼美子が、改名後初の主演を務めた『僕の彼女は魔法使い』(公開中)の初日舞台挨拶が22日、シネマート新宿で開催。千眼を筆頭に、共演者の梅崎快人と高杉亘、不破万作、そしてメガホンをとった清田英樹監督が登壇した。
本作は、人々から幸せを奪い去る黒魔術の脅威から“愛の魔法”で世界を守ろうとする“白の魔法使い”が、赤い糸で結ばれた運命の人を見つけ出し、時空を超えて黒魔術の魔王へ立ち向かっていく物語。高校3年生の優一のクラスにある日、転校生の風花がやってくる。その時を境に不思議な現象に度々遭遇することになった優一は、風花が魔法使いで“白魔術の継承者”であると知り、戸惑いながらも心惹かれていくのだが…。
「人間からすると“魔法使い”はかけ離れた不思議なものだと思うんですが、風花ちゃんは魔法が使えないほうが不思議な役」と、自身が演じた役どころについて語る千眼は、初めての魔法使い役に臨むにあたり「ちょっと逸脱した感覚を味わおうと、踵にローラーがついた靴を買うことから始めました」と斜め上の発想の役作りをしたことを告白。現場にも履いていったと明かすが、高杉や清田監督からは「見てないよ」とツッコミを入れられる一幕も。
さらに劇中で恋人役を演じた梅崎とは、撮影の合間に将棋を差していたというエピソードも。「ちょうど将棋にハマっていて、梅ちゃん(梅崎)ができるって言うので、将棋盤を持っていったんです」と説明した千眼に、梅崎は「千眼さんがすごく強くて…飛車で王手されました」とせつなそうに振り返る。すると千眼は「ボロ勝ちしました」と満面の笑みを浮かべた。
また千眼はデビュー曲「眠れぬ夜を超えて」が『さらば青春、されど青春。』の主題歌になったことに続いてy、本作でもイメージソングとなる「夢の時間」を歌っている。「今回はテンポが上がった分、等身大な感じで歌わなきゃいけなくて、成長していくんだって気持ちを込めながら歌えたのが良かった」と自信たっぷりに語り、今後の歌手活動についてもやる気充分。「次はまさかのラップに挑戦したいです」と宣言した。
舞台挨拶の終盤には、本作にちなんで登壇者たちはそれぞれ「実際に魔法が使えたら?」というテーマでトークを進めていく。「高校生に戻って恋がしたい」という不破に「逆に未来に行ってみたい」と力強く語る梅崎。また高杉は「魔法が使えると努力しなくなるから、魔法が使えなくなる魔法」と真面目なコメント。そんな中で千眼は、しばし考え込んでから「週末動員ランキング1位になる魔法と、たくさんの人に観てもらえる魔法、あとSNSで拡散してもらえる魔法をかけたい!」といつも通りの天真爛漫な雰囲気で語り、会場をほっこりとさせた。
取材・文/久保田 和馬