TIFF特別上映『ふたたび』で財津一郎「神様がくれた贈り物」
11月13日(土)公開の『ふたたび swing me again』が第23回東京国際映画祭で特別招待作品として上映、その舞台挨拶が行われ、鈴木亮平、MINJI、青柳翔、藤村俊二、佐川光男、渡辺貞夫、財津一郎、塩屋監督らが登壇した。
本作は、78歳になった、かつての名ジャズトランペッターが50年の時を経て、昔の約束を果たそうとバンド仲間を訪ねるロードムービー。老人役を財津一郎、その旅に巻き込まれる孫を『シュアリー・サムデイ』(10)の鈴木亮平が好演する。また、日本のジャズ界で活躍する渡辺貞夫がジャズクラブのオーナー役で特別出演し、華麗なサックスプレイを披露する。
本作が初主演となる鈴木は、「撮影の時は感じなかったけれど、完成した作品を観てすごい方たちと共演したんだなと実感しました。大先輩だけど、自由にさせてくれて、のびのびできました」とコメント。セッションシーンでトロンボーンを担当した藤村は、「トロンボーンはやったことがなかったので、どうやってごまかそうかとの一心でやりましたが、全員の演奏シーンでは肩の荷が降りました。渡辺さんや犬塚さんのおかげで、リラックスして臨めました。長生きして良かった!」とやりがいのあったシーンを感慨深く語った。また、ジャズサックス奏者の渡辺は、「一緒に皆さんと演奏して驚いたのが、財津さんの演奏シーンでトランペットの音と指が合っていたこと。演奏しているみなさんがかわいいと思えました」と、セッションシーンでの特徴的な話を語ってくれた。
最後に、本作出演と本映画祭での出品について財津は、「自分はずっと脇役で生き延びている役者だったので、今回のように出演シーンが多い作品は体力的に心配でしたが、今では出演できて感謝しています。神様が与えてくれた贈り物だと思って頑張りました。先日のグリーンカーペットを歩いた時はアオムシになった気分で非常に良い経験になりました。2010年の日本は非常に辛い夏だった。この作品の公開は11月13日、秋の封切りとなります。花も嵐も乗り越えて、良い秋にしてちょ~だいッ!!」と名ギャグを披露し、締めくくった。【MovieWalker】