忍城を包囲する豊臣“天下軍”に上地雄輔、山田孝之、平岳大、市村正親が決定!
犬童一心×樋口真嗣のW監督が満を持して放つ、戦国エンタテインメント超大作『のぼうの城』(2011年秋公開)。今回、天下統一に燃える、豊臣“天下軍”に上地雄輔、山田孝之、平岳大、市村正親が出演することが発表された。同作の製作現場会見が10月26日、東映京都撮影所で行われ、出演者の野村萬斎、榮倉奈々、成宮寛貴、山口智充、上地、山田、平、佐藤浩市が出席した。
スケールの大きさゆえ、映画化実現まで7年の時間を要した同作。出演者はみな、そのスケールの大きさに驚いたそうだ。その中で榮倉は「北海道のオープンセットは東京ドーム20個分という広さなので、アミューズメントパークにいるような感覚でした。さらに、地元のエキストラの皆さんが作られたセットの中に命を吹き込んでくださって、リアルな戦国時代を楽しませていただいています」と感謝を述べた。
撮影は、出演者が口々に「楽しい」と言い、主演の野村は「笑いが絶えなく、テンションが高く、芝居の緊張感が途切れず、そのままスタジオに戻って演技をし、またほどけてスタジオの外には行くんですけど、そこでも笑いが絶えないので、疲れを知らない子供たちのような形で過ごしております」と話し、和気あいあいとした現場であることを明かした。山口は「待ち時間では、モノマネをやったりする。みなさん快く聞いていただいて、(スタッフに)『そろそろお願いします』といわれると『えー!』と思っちゃう。オンもオフも楽しいということは、1日ずっと楽しいということなんで、最高の現場だと思います」と笑顔で語った。一方、成田軍のチームワークの良さを聞いた、天下軍の山田は「(僕らのチームワークは)良いと思いますよ。作品の中ではチームワークは悪いです。吉継(山田)と正家(平)がきゃんきゃん言い合って、三成(上地)はボケーっとしてる感じですが、撮影中の僕らは良いと思います」と胸を張った。また、関白にして、未だかつて誰も成し遂げられなかった天下統一制覇の野望に燃える豊臣秀吉役は市村が演じる。
両軍の運命を左右することになる甲斐姫役の榮倉は、今回が初時代劇となる。榮倉は「学生時代、歴史の授業は苦手で、歴史というと遠い昔のことで自分には関係ない話のような気がして、距離を置いていた。でも、『のぼうの城』に出会い、魅了され、身近に感じられるような話で、戦国時代の虜になった。私のように歴史的な作品に距離を感じてる人にも楽しんでいただけるような作品になっていると思い、期待しています」と心境を明かした。本作完成に向け、野村は「スケールの大きい合戦シーンやCG技術が発揮される水責めなど、スケール感の大きさと同時に、成田軍と三成軍の群像劇的な個性がぶつかり合いながらも、輪になっている人間臭さも垣間見られる映画になっていると思う。親の心も反映され、子の心もあり、そして恋愛関係もあり、友情もあり、人の死ということもあり、生きるということも描いている」と、作品をアピールした。【MovieWalker】