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高橋一生、初共演の川口春奈を絶賛!もし時空を超えられるなら「2年くらい前の過去に行きたい」

インタビュー

高橋一生、初共演の川口春奈を絶賛!もし時空を超えられるなら「2年くらい前の過去に行きたい」

撮影を心から楽しんだという2人
撮影を心から楽しんだという2人

タイムリープを扱った本作。もしも、時空を超えられるのなら、2人は未来と過去のどちらへ行ってみたいのだろう。高橋は「過去に行きたいです。2年くらい前がいい。子どものころには戻りたくないし、5年くらい前にも戻りたくはないです」と具体的に挙げるが、その理由については答えてくれない。

「戻ってなにかを変えようとは思わないのですが、もし戻れるのなら、キーワードを書いた散文的なものを自分に渡したいです。具体的に言ってしまうと今が変わってしまうので、変えない程度に置き手紙だけを残したい」。

恋愛映画初主演となった高橋一生
恋愛映画初主演となった高橋一生

2年前と言えば、元々演技力に定評があった高橋が、大河ドラマ「おんな城主 直虎」や連ドラ「カルテット」で好評を博し、ブレイクスルー俳優として注目を浴びたころのことだろうか?

「『ブレイクしましたね』とよく言われましたが、自分では対外的な評価はあまり気にしないので、よくわからないんです。ただ、戻るのなら2年前で、ある作品をやっていたころに戻りたい。もう1回咀嚼し直したい部分があるんです。これは後悔ではないのですが」。

続いて川口が「過去も未来も行かなくていいかな」と答えると、高橋は「僕もそう言えば良かった」とツッコむ。

川口が「実際は過去に戻れないですしね」と言うと、高橋は「僕もこれからそうやって答えます」とおもしろがる。

川口は「いまに満足しているからではないんです。実際に未来は気になりますし、過去にやり直したいこともいっぱいあるけど、絶対に戻れないし、考えてもしょうがないのかなと」と話す。

高橋は「本質なことを言うと、僕は常に“いま”しかないと思っています。いまに集中しないかぎりは、未来にもつながらないし。こういうふうになれたらいいなと思っている理想を、未来だと履き違えている人が多いのではないかと思います。けれど、未来はいまを起点にしないと始まらないものなので、そういう意味で言うと、過去も未来もなく、いましかないんです」と持論を展開。

撮影を心から楽しんだという2人
撮影を心から楽しんだという2人

「過去の捉え方を変えていくのも、自分の解釈でしかないし、そこに価値を与えることで、嫌な思い出もすごくいいものになったりするわけです。いまの自分が、未来と過去の両方を内包しているものだと理解してあげることが大事だと思います。僕は、未来なんて全く気にしてないし、過去をセンチメンタルに考えることもないです」。

川口も「そのとおりです。いまが大事だから、いまやれるところを楽しんでおく」と大いに納得する。「いましかないのはみんな平等ということで、私もとりあえずやるべきことをやって、楽しめたらいいなと思います」。

タイプは違えど、俳優として、人間として、真摯に生きている2人がとても頼もしく感じた。

取材・文/山崎 伸子

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