15年経ったいまも透明感健在…『私の頭の中の消しゴム』女優の美しさがため息もの!
『いま、会いにゆきます』(04)をリメイクしたことで話題の韓国映画『Be With You ~いま、会いにゆきます』が4月5日(金)より公開となる。本作でヒロインを務め、抜群の透明感を放っているこの美人女優、見覚えのある人も多いのではないのだろうか?
「また戻ってくる」という約束と共に雨の日に亡くなった妻が、1年後に記憶を失った状態で再び主人公の前に姿を現したことから始まる二度目の恋愛を描く本作。妻スアを演じているのが、ソン・イェジンだ。
彼女は、日本公開された韓国映画史上最高額となる30億円を稼ぎ出した大ヒット作『私の頭の中の消しゴム』(04)で、ヒロインを演じていた女優。同作では、若年性アルツハイマーを患ってしまう社長令嬢役で、天真爛漫な姿から記憶の障害に徐々に怯えていく姿を、純粋さを帯びた演技で体現。瑞々しく美しい姿が、かえって痛々しく、多くの観客の涙を誘った。
『Be With You ~いま、会いにゆきます』でも、記憶を失ったままこの世に戻ってきた浮世離れ感を、美しさをキープした透明感のある姿と、ピュアな眼差しで体現。さらに物語が進むにつれ、息子に対して優しい視線を送る母親としての深みのある一面や、記憶を失っていることに戸惑いながらも、夫ウジン(ソ・ジソブ)と再び恋に落ちていく繊細な女性の心情の変化まで、スアの持つさまざまな顔を表現。スアの感情を丁寧かつナチュラルになぞった姿からは、人間味があふれており、観る者に共感を覚えさせる見事な演技となっている。
『私の頭の中の消しゴム』など、若い時のラブストーリーの経験が、本作にも活きていると語るソン・イェジン。透明感をキープしながらも、深みを増した彼女の演技を目にすれば、自然と涙がこぼれてくることだろう。
文/トライワークス