「吸収するものしかなかった」THE RAMPAGE・長谷川慎が語る映画初出演
「伝説の王子」の座を巡り、個性豊かなイケメン王子たちが壮絶なバトルを繰り広げる映画『PRINCE OF LEGEND』(公開中)。圧倒的ルックスを誇る魅力的な王子たちが画面いっぱいにひしめくなかでも年下組となる「Team ネクスト」のブラックこと小田島陸を演じたのが、いま大注目を浴びているTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEのパフォーマー長谷川慎。『俳優をずっとやりたかった』と語る長谷川に、本作へ懸ける想いや今後の活動についてじっくりと話を聞いた。
長谷川演じる「Team ネクスト」の陸は、一見チャラそうに見えるも、意外と真面目で友情に厚いキャラクター。そんな男気あふれる役柄を、映画初出演となった長谷川が自然体で初々しくも、スタイリッシュに演じている。
「ずっとやりたいと思ってきた演技のチャンス。吸収するものしかなかった」
“イケメン王子が大渋滞”で話題をさらっている本作だが、実は抱腹絶倒のコメディ要素も散りばめられた一大エンタテインメントである面も見逃せない。長谷川も当初は「王道のキラキラ映画というイメージだった」と言うが「でも台本を読んだら、ただキラキラしているだけではなく、どこかいい意味でふざけている要素がたくさん散りばめられていて、胸キュンだけではなく本当に面白い構成になっていた」と当初感じた心境を明かす。
王子という特殊な役柄については「自分はそういうキャラではないので、最初は色々な不安があった」という長谷川だが、演じた陸とリンクする部分もあったと言い「先輩に対しても遠慮なくガンガンいっちゃったり、そういうふざけた部分だったりというのは自分と結構似ている(笑)」とイタズラっぽい表情を見せる。一方で演技の話題になると「自分がずっとやりたいと思ってきて、やっとこういうチャンスをいただいた。演技をもっと好きになるきっかけにもなったし、日々の稽古や現場では本当に吸収するものしかなかった」と真面目な一面ものぞかせる。
鈴木伸之のアドリブを受けて…「渾身の変顔をしました(笑)」
これでもかとキャラの濃い王子たちが続々と登場する本作。印象的だったシーンを聞くと、ドラマでの一コマをあげ「『Team ネクスト』と『Team 京極兄弟』が体育館で絡むシーンがあるんですけど、その時に劇団EXILEの鈴木(伸之)さん演じる京極兄弟の兄・尊人さんに、身体の一部を『ギューッ!』ってやられる所があるんです。ただそこは台本上そうはなっていなくて、リハーサルの時に尊人さんがアドリブでやったのを受けて、陸のキャラクターに振り切って渾身の変顔をしました(笑)。すごく面白いシーンになっていて印象的です」と明かすと、その場にいた鈴木が「アドリブって言われて、俺もすごい恥ずかしいよ(笑)」とツッコむ。先輩後輩での仲の良さをのぞかせた。
また、お気に入りのシーンについては「伝説の王子選手権」に登場する“変顔対決”シーンをあげ「(佐野)玲於さんも(関口)メンディーさんも、あんなに振り切ってやるんだと驚きました(笑)。メンディーさんの変顔がヤバ過ぎて、めちゃくちゃそのシーンが好きです!」と楽しそうに語った。
「グループの幅を広げられるような存在になっていきたい」
ヒロインの果音のような女性については「芯の強さや、なんでも自分でやる性格が好きですね。果音はツンツンし過ぎですけど、時々垣間見える笑顔や優しさっていう部分がもっと見えたら、好きになっちゃうかもしれないです」とはにかむ。女の子のキュンとくる仕草を聞くと「恥ずかしいですね(笑)」と照れながらも「(手を袖で隠しながら)寒い時のこれが好きです」と語ってくれる姿が微笑ましい。
本作での経験を通し、今後は「グループとしてももっと飛躍していきたいですし、演技を通して自分のことを世の中に発信していきたい。僕を通してTHE RAMPAGEというグループをもっと知っていただいて、グループの幅を広げられるような存在になっていきたい。パフォーマンスはもちろん、色々マルチに頑張って追究していけたら」と、強い信念を感じさせる。本作については「ドラマから繋がる内容ではあるんですけど、冒頭で説明パートがあるので、ドラマを見ていない方でも楽しめます。予想外の展開も盛り込まれているので、本当に色んな人に楽しんでいただける作品です!」と熱くアピールした。
取材・文/富塚 沙羅
「PRINCE OF LEGEND」大特集で、華麗なる王子たちがW表紙を飾っています。