第72回カンヌ国際映画祭のコンペはジャームッシュ、アルモドバル、ドランら常連&大御所目立つラインナップ
南仏カンヌで行われる第72回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門作品ラインナップが、映画祭総代表のティエリー・フレモーによって発表された。
コンペティション部門にて上映される候補作19作品が発表になったが、例年何本かが追加になるため、まだ完全版ではない。昨年は是枝裕和監督の『万引き家族』が最高賞のパルムドールに輝いたことが記憶に新しいが、今年はコンペ部門、アウト・オブ・コンペ部門、ある視点部門、特別上映部門すべてを通じて邦画はなし。
既報のとおりオープニング作品はジム・ジャームッシュ監督によるゾンビ映画『The Dead Don’t Die(原題)』、コンペ部門にはテレンス・マリック監督『A Hidden Life(原題)』、ペドロ・アルモドバル監督『Dolor Y Gloria(原題)』、ポン・ジュノ監督『Parasite(原題)』、グザヴィエ・ドラン監督『Matthias & Maxime(英題)』、ダルデンヌ兄弟『Le Jeune Ahmed(原題)』など。出品が噂されていた是枝裕和監督の『La Verite(原題)』、クエンティン・タランティーノ監督の『Once Upon A Time in Hollywood(原題)』は作品の完成が間に合わなかったと、ラインナップ発表後の記者会見にてフレモー代表が述べていた。
アウト・オブ・コンペ部門では、『ボヘミアン・ラプソディ』(18)をブライアン・シンガー監督が降板して以降、後任として監督したデクスター・フレッチャーによるエルトン・ジョンの半自伝的作品『Rocketman(原題)』、ディエゴ・マラドーナのドキュメンタリー『DIEGO MARADONA(原題)』などが上映される。
カンヌ国際映画祭は5月14日(火)より25日(土)まで行われる。
文/平井伊都子