ペネロペ・クルス&ハビエル・バルデム夫妻が共演!アカデミー賞監督が描く家族の“秘密と嘘”
人間社会に潜む問題をサスペンスフルに描くイランの名匠、アスガー・ファルハディ監督の最新作『誰もがそれを知っている』が6月1日(土)から公開される。このたび、本作のポスターと場面写真が到着した。
本作は、スペインの故郷で久々に再会した主人公のラウラ(ペネロペ・クルス)と幼馴染のパコ(ハビエル・バルデム)が、結婚式で起きた娘の失踪をきっかけに隠していた秘密と嘘が露呈し、家族に不和が生じる様子を描くサスペンス。
第89回アカデミー賞で『セールスマン』(16)が外国語映画賞を獲得するも、トランプ政権がイスラム諸国からの入国制限命令を出したことに強く抗議するため、授賞式をボイコットするなど話題を呼んだファルハディ監督。最新作では初のオール・スペインロケに挑戦し、主演には『それでも恋するバルセロナ』(08)や『悪の法則』(13)で共演し、実生活では夫婦でもあるペネロペ・クルスとハビエル・バルデムを抜擢。ファルハディ監督は2人のために、あて書きでオリジナル脚本を執筆するなど、念願のタッグを実現させたそうだ。
到着した場面写真からは、ラウラと娘、パコ、その甥が駐車場で談笑している場面や、結婚式で楽しそうな様子を見せる家族たちが一変、深刻な表情を浮かべている緊迫した場面。ほかにもパコが自身の経営するブドウ農園で作業するシーンや、思いつめた表情のパコを妻のベアが抱きかかえる姿などが収められている。
名匠ファルハディ監督の最新作ということで、脚本にも演出にも技巧をこらした作品になるのは間違いない。隠していたはずの“秘密”とはいったい何なのか。そして一見、幸せに見える家族たちの“嘘”とは…。謎が深まる本作の続報に期待したい。
文/編集部
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