美男子たちが華麗に舞う!バレエ&フィギュア界のレジェンドにうっとり<写真30点>
羽生結弦や宇野昌磨らがフィギュアスケートの国際大会でメダル争いを繰り広げるなど、彼らの活躍に注目が集まっている昨今。フィギュアはオフシーズンに入り、美男子たちの華麗な舞いが恋しい人も多いのでは?そんな人にもオススメしたい、20世紀を代表するカリスマ的ダンサー&スケーターを題材にした映画が、5月に2作続けて公開される!
『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』(5月10日公開)は、“国を捨ててまで踊りを選んだ”バレエ界の伝説的なスター、ルドルフ・ヌレエフの波乱万丈な半生を描く人間ドラマ。俳優レイフ・ファインズが監督を務め、旧ソ連出身の若きダンサーが、1961年にパリである重大な決断をするまでの経緯を、多彩なダンスを交えて映し出す。
主演を務めた現役ダンサーのオレグ・イヴェンコが、飽くなき探求心と生来の気性の荒さをあわせ持っていたヌレエフになりきり、野性味あふれるダンスを再現。王子役の「白鳥の湖」、インド風の羽飾りをつけた「ラ・バヤデール」、19歳差で男女ペアを組んだパ・ド・ドゥなどで見せる、キレのあるステップと力強いジャンプ、そして高揚感に満ちた表情に目を奪われてしまう。加えて、俳優としても活躍中の現代を代表するダンサー、セルゲイ・ポルーニンもバレエ仲間役として出演し、華を添えている。
5月31日(金)公開の『氷上の王、ジョン・カリー』は、“スケート界のヌレエフ”と評された英国人フィギュアスケーター、ジョン・カリーのドキュメンタリー。カリーはスケーティング技術の正確さが重視された70年代に、いち早くバレエのメソッドを取り入れ、アイススケートのエンターテインメント性を高めた人物だ。
劇中ではカリーの貴重なパフォーマンスを収録。76年インスブルック冬季五輪で金メダルを獲得した「ドン・キホーテ」の演目では、しなやかで華麗な舞いを披露する。ピンと伸びた肢体やラストの跪く決めポーズに至るまで、非の打ちどころのないフォームは今も色褪せない。
プロ転向後にツアー・カンパニーを立ち上げたカリーは、男女が体をピッタリと合わせて滑る魅惑的な「牧神の午後」や、エレクトロな曲に合わせた「バーン」など、次々と斬新な演目を作り上げた。大勢で息を合わせて舞う演目など、競技フィギュアとはひと味もふた味も違う極上のパフォーマンスの数々は見逃せない!
バレエを通じて東西の壁に風穴を開けたヌレエフと、現代フィギュアスケートの礎を築いたカリー。後世に多大な影響を与えた2人には、奇しくも共にエイズを患い短命だったという共通点も。命燃え尽きるほどに、踊りにすべてを捧げた2人の美しい生き様を、スクリーンでじっくりと堪能してほしい。
文/トライワークス