江口洋介、自宅で手作りケーキ&ブルーベリーでデコレーション「デジカメで撮ってました」
東京の洋菓子店を舞台とする『洋菓子店コアンドル』(2011年2月11日公開)の記者会見が11月29日、大阪の堂島ホテルで行われ、主演の江口洋介、蒼井優、深川栄洋監督が出席した。
同作を製作するにあたり、色々な洋菓子店に足を運んだという深川監督。以前から「職人さんの話を撮りたいなと思っていた」と明かし、今作を製作するきっかけとして、「パティシエは一見華やかな世界に見えるんだけど、彼らの仕事はすごくストイックだし、訓練、鍛錬を毎日毎日続けて、ものすごく小さな芸術を作って、食べさせていくという姿勢も含めて、素敵な場所だなと思っていた」と語った。同作について、蒼井は「一見、かわいらしいお話を想像されると思うんですが、それだけではなく、人と人とのつながりや、生活していくうえでの苦しみなども描かれているような、ただの甘い映画ではない“ビター&スイート”な映画」と紹介。江口と深川監督は「見終わった後は、ケーキを食べたくなるような映画」と口をそろえた。深川監督は「ケーキはどんなに疲れていても、どんなにお腹がいっぱいでも、幸せな気分になれるというマジックのような食べ物だと思いました。食材にかける人の思いや変化のきっかけをケーキの物語を通じて、映画にできるのではないかと思いました」と作品に込められたメッセージを話した。
江口は蒼井の印象について、「イメージ通り。スクリーンやブラウン管のままで、会った印象があまり変わらなく、とても自然でした。お芝居していても、差がないという感じでした。(蒼井が演じる)今回のなつめは、ヒステリックな要素があるのですが、彼女が鹿児島弁でしゃべると、それがとてもかわいかったんです」と劇中での蒼井の見どころを紹介した。深川監督は江口をキャスティングした理由を「江口さんがケーキと向き合って作っているイメージが全くわかなくて、それが面白く、今まで見たことのない江口さんが見られるのではないかと思った」と話した。江口はオファーを受けた時を振り返り、「自分の中でパティシエというイメージがなかった」と本音を漏らしたが、「伝説のパティシエ役だったので、手元にしっかりリアリティがなくてはならないなと思い、専門学校で授業を受けました。意外とはまり症なので、(家で)ブルーベリーでかわいらしくデコレーションして(笑)、デジカメで撮ってました」と意外な一面をのぞかせた。【Movie Walker】