松岡茉優、原恵一監督との再タッグを熱望!「次は当て書きの役で出たいです」

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松岡茉優、原恵一監督との再タッグを熱望!「次は当て書きの役で出たいです」

「映画クレヨンしんちゃん」シリーズや『河童のクゥと夏休み』(07)など、大人が泣けるアニメーション映画の名手として知られる原恵一監督の4年ぶりの最新作『バースデー・ワンダーランド』が26日に公開初日を迎え、新宿ピカデリーにて初日舞台挨拶が開催。声の出演を務めた松岡茉優、杏、麻生久美子、市村正親、原監督、そしてイメージソング・挿入歌を担当したシンガーソングライターのmiletが登壇した。

柏葉幸子の児童小説「地下室からのふしぎな旅」を原作にした本作は、内気で自分に自信のない少女のアカネを主人公に、“誕生日”という誰にでもある大切な日に起こるできごとを描いた感動のファンタジー。突然地下室の扉から現れた謎の大錬金術師ヒポクラテスとその弟子のピポによってカラフルなワンダーランドへと連れ出されたアカネ。彼女は色が失われる危機に瀕したワンダーランドを救う救世主として、一生に一度の大冒険を繰り広げていく。

本作でアニメーション映画初主演を務めた松岡は本作について「自由に感性を使っていいんだよと教えてくれる、自分を肯定してくれるような映画。元気と、自分を大事にする勇気をもらえると思います」と語る。そして「初めて観た時には、クライマックスの濃度と密度がとてつもなくて、初めての体験をしたなと思いました」と述懐し「お子さまに観てほしいのはもちろん、保護者の方のほうがグッときてしまうシーンがあるのではないかと思います」と、原監督の作品らしく“大人が泣ける”映画に仕上がっていることをアピール。

一方「本格的なファンタジー映画は初めてで、最初は自信がない部分があった」と明かした原監督は「やり始めてみたら、ストーリーと登場人物が画面の中で立っていれば、なにも変わらないのだとわかり、むしろ自由な世界が作れる楽しさに気付けました」とにっこり。そして「僕は基本的に役者としても人としても好きな人たちとしか仕事したくないので、今回も素敵な人たちを集められてとてもいい作品になりました」と自信をのぞかせた。

そんな中、会場には本作のイメージソング・挿入歌である「Wonderland」を歌うmiletが登場。生歌を披露するとのことで「すごく緊張し始めました」とコメントしたmiletに、松岡は「生で聴きたかったんですよ!めっちゃうれしい!」と大興奮。そしてフルコーラスで歌いきったmiletに会場からは大きな拍手が巻き起こる。先月行われた完成披露試写会の際に、この楽曲が流れるシーンのアフレコで号泣したエピソードを明かしていた松岡は「miletさんのかなり成熟した部分ととてもみずみずしい部分、鮮やかな部分とモノクロの部分が混ざりあった歌声がこの映画に合ってて、その奇跡に感動しています!」と熱量たっぷりに感想を伝えていた。

そしていよいよあと5日で新しい元号“令和”が始まるということで、新たに挑戦したいことを訊かれた登壇者たち。松岡は「原監督が先ほど『いつも好きな人しか使わない』とおっしゃっていたのですが、私も1度実写でご一緒しているのでこれが2回目」と前置きをした上で「次は今回の杏さんみたいに『これは松岡にやってほしいな!』と当て書きの役で、原監督のアニメーション作品に出たいです!」。すると原監督はすぐさま「しっかり記憶しておきます」と返答。3度目のタッグが実現するのもそう遠くはないだろう。

取材・文/久保田 和馬

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